競泳のパリ五輪代表選考会で、池江璃花子(23)が快進撃を見せている。3月17日におこなわれた女子100メートルバタフライ予選では、57秒54の「復帰後ベスト」で準決勝に進出。予選全体2位で進出した準決勝でも57秒03とさらに記録を伸ばし、3大会連続の五輪出場に王手をかけた。
この努力は心から尊敬できます
選考会当日の朝には《今日は4年前病気後初めてプールに入った日》などのコメントと共に、池江は自身のXアカウントに「肉体のビフォーアフター」を投稿。療養中と思われるやせ細った池江が懸垂に挑戦する動画と、現在のものらしきムキムキの背中を露わにした水着姿の写真を並べてアップした。
療養中の動画では、手足が棒のように細く肌の色も真っ白だった池江。懸垂も一度上げただけでギブアップしている。しかし、現在の写真は小麦色の肌で肩回りも分厚く、背中には筋肉の盛り上がりがハッキリ見てとれる。これを見たファンからは感動の声が続出。
《カッコいい背中!努力は裏切らないってことを実感しました》
《どんな思いでここまで頑張ってきたのか……背中を見るだけで泣ける》
《本当に感動した!この努力は心から尊敬できます》
と、称賛のコメントが相次いでいる。
「池江選手が急性リンパ性白血病と診断されたのは2019年のことです。2016年のリオ五輪には16歳という若さで出場。100メートルバタフライで5位に入賞するなど、結果を残していた矢先だったので衝撃的でした。その後『造血幹細胞移植』という治療を受けて退院。退院時のコメントで《2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたい》と語りました」(スポーツライター)
脅威の努力で東京五輪にリレー代表へ
しかし池江は驚異の努力を見せ、パリ五輪出場という目標よりも一歩早く、2021年の東京五輪にリレー代表として出場。400メートルメドレーリレーでは決勝まで進出し、《またここに戻ってくることができて本当にうれしい》とコメントも残している。
「池江選手は本当に水泳が好きなようで、惜しみない努力を続けてきました。2020年にはXで、《毎回の練習で、水泳好きだなぁとか、泳ぐの楽しいなぁなんて泳ぐたび思ってるのは、もう完全に水泳オタクだと思う》と投稿。
さらに2022年にも《努力は必ずしも報われるわけではない。だけどその努力が報われるまで努力し続ける》と語っています。普通の人では考えられないような頑張りだったと思いますが、本人の水泳に対する思いが強いからこそ続けてこれたのかもしれませんね」(前出・スポーツライター)
選考会の決勝は、18日20時22分ごろを予定している。決勝で派遣標準記録を突破し、2位以内に入れば五輪代表が決定。代表入りとなれば、個人種目では白血病発症前のリオ五輪以来の出場となる。多くのファンの期待を背負って、ぜひその手に五輪切符を掴んでほしい。