二刀流のスーパースターの電撃結婚からわずか3週間、日本に届いたのは彼の“パートナー”に関する衝撃的なニュースだった。
ロサンゼルス・ドジャースに所属している大谷翔平をアナハイム・エンゼルス時代からサポートしてきた水原一平通訳が、3月20日に球団から解雇されたことを複数のメディアが報じた。
「ドジャースは韓国・ソウルで開催中のメジャーリーグ、サンディエゴ・パドレスとの開幕シリーズに臨んでおり、渡韓前には大谷選手と田中真美子夫妻らとともに、水原氏も妻と一緒に記念写真に収まっていました。水原氏は“一平ちゃん”の愛称で親しまれ、ファンがいたほどの有名通訳。解雇が発表される直前の試合でも、ベンチで大谷選手らと親しげに話す様子や奥さん同士が客席で並んで観戦する姿が伝えられていましたから、突然の知らせに関係各所が驚愕しています」(スポーツ紙記者)
違法賭博で約6億5000万円の借金
そんな水原氏がドジャースから“クビ”を言い渡されたのは、「違法なスポーツ賭博への関与」が理由だという。
解雇される前日の夜、同氏はアメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』のインタビュー取材で《翔平は賭博には全く関与していないこと、そして私には違法の認識がなかったことを知ってほしい。苦い経験を経て学びました。もう2度とスポーツ賭博には関与しません》と釈明。記事によると、サッカーの国際試合、NBAやNFLなどのスポーツ賭博にのめり込み、450万ドル、日本円にして約6億5000万円の借金を抱えていたという。
そして、ギャンブルによる借金の肩代わりを大谷に求め、《彼(翔平)は明らかに不満そうな顔をしつつも、“2度とこのようなことをしないのなら私を助ける”と言い、返済することを決めてくれたのです》と、一件の経緯を説明した。
しかしインタビューの翌日、あらためて大谷側の代理人から発表された経緯と真実の説明は、その内容と大きく異なるものだった。水原氏の“新証言”によると、「大谷はギャンブルの借金について何も知らない」「ブックメーカーに対して送金もしていない」とのこと。大谷は同氏のスポーツ賭博には一切関知していないという、前日の告白を全て覆す内容だ。
そして水原氏の解雇と同時に、大谷側の代理人は「水原は大谷の了承を得ずに資金を使い込んだ」「大谷は大規模な窃盗の被害を受けた被害者」として、水原氏を“窃盗”容疑で捜査当局に告発した。現在もその詳細については調査が進められており、事件の動向には日米で大きな注目が集まっている。
「友達ではない」発言
衝撃的なニュースを受けた日本では《日ハム時代から一緒にやってきたパートナーに裏切られるのは残酷すぎる》《公私ともに長年信頼してた一平が…大谷メンタル大丈夫か》など、大谷の精神面を心配する声が集まっている。しかし、2人の関係についてはこんな見方も。
「一部では、大谷選手が水原氏に違和感を抱き、ある程度距離を置いていたのでは? とする意見が上がっています。2月3日、ドジャースタジアムで行われたファンイベントに参加した大谷選手は、トークショーに水原氏と並んで登場。司会から2人の関係性について質問された際、“ここはビジネスの関係なので。友達ではないですけど。割り切って付き合っています”と回答していました。もちろん笑いながらの発言でジョークだったのでしょうし、水原氏も“友達ではない”発言には苦笑していましたが、野球ファンの間では、今回の件を受けて“意味深すぎる”と話題になっています」(スポーツ紙ライター)
ネット上では、
《大谷さん、インタビューで水原氏を友達ではないと答えていたけど、水原氏のそういう本性には薄々感じて危機感を持っていたのかも》
《“友達ではない”って案外とマジだったのかもな》
《当時はまだ冗談だったとしても、嫌な伏線回収だなこれ……》
など、2人の関係についてさまざまな声が寄せられている。
なお、解雇の発表から数時間後、大谷はインスタグラムで水原氏のアカウントのフォローを解除している。人生を棒に振る違法な“賭け”の代償は重い――。