滝沢秀明が率いる芸能事務所『TOBE』が、東京ドームで所属アーティスト全員参加のライブを開催した。
「3月14日から4日間で、計22万人を動員しました。最終日の3月17日の公演は、アマゾン・プライム・ビデオで配信もされました。チケットが取れず、配信を楽しんだファンも多かったようです。4月26日からはライブの模様がアーカイブ配信されます」(スポーツ紙記者、以下同)
旧ジャニーズから移籍した元V6の三宅健、元Kis-My-Ft2の北山宏光、Number_iの平野紫耀と岸優太と神宮司勇太、IMP.や大東立樹らが出演。研修生の11~15歳の5人組グループ『wink first』もステージに登場し、パフォーマンスを披露した。
「TOBE設立から約1年で、完成度が高く評判のいいライブでした。滝沢さんの手腕が光りましたね。ライブのトリを飾ったのはNumber_iで、登場時は会場が揺れるほどの大歓声。平野さんはステージを去り際に“死ぬなよ!”とファンに向けて叫んでいました。感極まって、涙を流すファンもいましたよ」
2023年はジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害が公となり、混迷を極めた1年だった。事務所を離れるタレントも続出し、男性アイドル帝国が崩壊へと至ったが、滝沢にとってはチャンスの1年だったはず。
「ジャニーズ事務所は、これまで各テレビ局に競合するアイドルの起用などをしないよう“圧力”をかけていたとされています。女帝と言われたメリー喜多川さんが亡くなった後も、そうした体制に変化が見られなかった。こうした影響はTOBEも受けていた。それが、ここにきて崩れ去ったわけです。今年に入りTOBEのタレントが地上波のテレビ番組に出演をする機会も増えてきています」(テレビ誌ライター)
“ジャニーイズム”が垣間見えた部分
旧ジャニーズと決別し、新たな道を進む――。しかし、こんな声もある。
「ジャニー氏の後継者として指名されていた滝沢さんですから、ライブはその“ジャニーイズム”が垣間見えた部分もありました。特に、まだ幼い研修生グループwink firstが登場する場面は、ジャニー氏の手法を彷彿とさせましたね」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
ただ、ジャニーズ時代には、見られなかった演出もあった。
「三宅さんや岸さんらが、女性ダンサーと踊っていたのです。ジャニーズのグループでバックダンサーを務めるのは、主にジュニアか、プロの男性ダンサーでした。女性ダンサーを起用していたのはSMAPとKinKi Kidsぐらい。
嵐でも起用したことはありましたが、ファンからの拒否反応がすごかった。最近ではNEWSも女性ダンサーを起用したところ、ファンから不満の声があがっていました。こうした背景から、ジャニーズアイドルのステージに女性が出演することは基本的になかったので驚きました」
『TOBE』で女性アイドルの育成も
滝沢は、将来的にTOBEで女性アイドルの育成をしていく可能性があるとも言及していた。今回の女性ダンサー起用も、未来を見据えた布石だったのかもしれない。
「とはいえ滝沢さんは“ジャニーイズム”を色濃く継承している“弟子”のような存在。それがTOBEとして初のライブに女性ダンサーを登場させるとは、挑戦したなと感じました。所属タレントも旧ジャニーズからの移籍組が中心ですから、ファンが拒否反応を示す可能性も考えたはずです」
案の定、一部ファンからは、悲鳴もあがった。SNSでは、
《女性ダンサーだけ、ほんとにやめてください。ステージで女を見たくないです。萎えます》
《男性アイドルのライブに、女性のバックダンサーは個人的にあまり見たくない》
《岸くんが三宅くんと絡んだ後に女性ダンサーさんともだけど、ヒャァァァーとなった(笑)。これ岸くんファンはもっとドキドキしたんじゃないの?》
との声が。
コンサート会場にいた女性ファンも、こう話す。
「正直なところ、複雑な気持ちはありました。“モヤモヤする”と話す岸くんファンや“ありえねぇだろ”と怒っている人もいました。もう“ジャニーズ”ではないから仕方ないんでしょうけど……」
その一方、新たなパフォーマンスを受け入れているファンもいる。
《女性ダンサーと踊ってる岸くんに昨日めっちゃ驚いた! あんな楽しそうに踊ってくれて最高》
《女性ダンサーと三宅さんの組み合わせもキュートですごく好きだった》
《かねてより女性ダンサーとの絡みが見たかった私は無事天に召された》
と、女性参加のステージを楽しんだファンの声も。
「女性ダンサーとの絡みが気になる人も多いようですが、ファンの中にはSNSで“岸くんと絡んでいたのはベテランの実力派ダンサーだから安心して!”と呼び掛ける人もいました」(前出・スポーツ紙記者)
ジャニーイズムを受け継いだタッキーの“世界”が始まった!