区立小学校のホームページより

 3月中旬、X(旧:Twitter)で話題になっていた都内小学校のホームページ。あるユーザーが母校のホームページを見たところ“異変”が起きていたという。

 東京都内の区立小学校の《学校長挨拶》のページに掲載されている校長先生の顔写真が“ピクサー風”に加工されたアニメ風の女性キャラクターの画像になっていたという。

校長自らが真意を説明!

 これを見た人たちからは、

《こういうページでPIXAR風の写真使うのってアリなんですか?》

《写真載せたくないなら、載せずに挨拶文だけが絶対よかったと思うけどなぁ……》

 という疑問の声があがる一方で、

《何でもかんでも写真を載せる時代じゃ無くなったんじゃない? とおもった》

《ホームページに顔載せたくない校長だっているよね。女っていうだけですぐ容姿がどうこう言われる世の中だし》

 と、理解を示す声も。

 そこで、ほかの小学校のホームページを確認してみると、校長の挨拶に顔写真を載せている学校もあれば、何も載せていない学校もある。中には、自然の写真や校章などを掲載している学校もあった。

ピクサー風で話題の区立小学校校長のプロフィール画像

 

“ピクサー風”の画像

 では、どうして“ピクサー風”の画像を使っているのか。小学校に問い合わせると、校長自らその理由を教えてくれた。

本校は、次年度から働き方改革推進モデル校として、先生たちの働き方改革を進めていきます。そのために、AIをどんどん活用していこうと思っており、それをアピールできるのではないかと思ったからです。また、 先日、近隣の区立小学校が、iPadを活用した教育を推進するという発表をした際、プレゼンテーションのときに先生たちが“アバター”になっていたのを見て、すごくわかりやすいなと思ったのも理由の1つ。

 さらに、埼玉県戸田市では、不登校の子どもたちがネット上の学校のような場所にアバターで集まるという取り組みも行われています。こうしたことも含めて、ゆくゆくは子どもたちが賢くAIを使うことができるようにしていきたいです。

 このように、子どもたちのために先生たちがすごく頑張っているので、AIを使った校務削減に取り組んでいる学校というのを伝えたい思いで、アバターを掲載しました。
しかし、アバターを掲載したことがネット上で話題となり、業務外の対応や学校運営に支障が生じることが懸念されるので、現在はホームページからアバターは削除しました

 子どもたちや教員への思いが溢れたアバターだったようだ。