3月20日、21日と韓国で開催されたメジャーリーグの開幕2連戦。大谷翔平が所属するロサンゼルス・ドジャースとダルビッシュ有の所属するサンディエゴ・パドレスによる試合は絶大な人気を集めたという。
水原氏の“違法賭博”
「パドレスには韓国出身のキム・ハソン選手が在籍していることもあって連日満員に。韓国メディアによれば、経済効果は228億円にも及ぶとされています。大谷選手が仁川国際空港に到着した際にも、大勢のファンが詰めかけていました。韓国でメジャーリーグの公式戦が開催されるのは初めてのことでしたが、ビジネス面では大成功に終わったといっていいでしょう」(スポーツ紙記者、以下同)
大谷らドジャースの選手たちは、22日未明に帰国の途についた。アメリカに帰国後は、3試合のオープン戦をこなしたあと、29日から再びシーズンが始まる予定だ。
商業的には成功を収めた韓国シリーズだったが、別の意味でも注目を集めてしまった。
「20日の試合後、大谷選手の通訳を長年務めた水原一平氏が、選手やスタッフの揃うクラブハウスで自身がギャンブル依存症であることを告白。翌日には、水原氏が“違法賭博”に関与していたことが報じられ、ドジャースも水原氏の解雇を認める声明を出しました」
水原氏はスポーツ賭博によって借金を作ったとされており、その穴埋めのため大谷の銀行口座から約7億円を送金したと米メディア『ESPN』は報じた。
大谷の代理人は、
「大谷の了承を得ずに資金を使い込んだ」
「大谷は大規模な窃盗の被害を受けた被害者」
として水原氏を捜査当局に告発しているという。
水原氏の妻が知ったタイミング
2021年の会見で、大谷がアメリカで“一番お世話になった”人物を問われた際に名前を挙げるなど、水原氏は公私ともに女房役として二刀流を支えてきた。
そんな水原氏がギャンブル依存症に陥っていたことは、多くのファンに衝撃を与えている。だが、もっともショックを受けているのは、大谷本人と水原氏の妻に違いない。
「ニューヨーク・ポストの報道によれば、水原氏がクラブハウスでギャンブル依存症を告白した際、大谷の様子が“明らかにおかしくなった”とのこと。翌日の試合では、大谷選手はいっさいの取材を断っていました」(在米スポーツライター、以下同)
大谷もさることながら、水原氏の妻を心配する声も多い。
「20日の試合では、大谷選手の両親や妻の真美子さんと並んで、水原氏の奥さんも観戦していました。今思えば、痩せて憔悴している様子にみえた水原氏とは対照的に、奥さんは落ち込んでいる様子などいっさいなく、心から試合を楽しんでいる印象を受けたんです。もしかしたら、奥さんは20日の試合後に初めて夫の“違法賭博”を知ったのかもしれません。
ギャンブル依存症の典型的な症状に、“ギャンブルを家族や周囲の人に隠したり嘘をつく”ことがあるとか。もし、奥さんも試合後のクラブハウスで同じように打ち明けられていたとしたら……そのショックは計り知れません」
21日の試合には水原氏と妻の姿はなかった。再び表舞台に登場することはあるのか、本人の口から真相は語られるのか、世間の関心は高まり続けている。