テレビ・YouTube・ラジオ・ネット配信と、コンビ合わせてのレギュラー番組は20本を超え、今や超売れっ子の『さらば青春の光』。かつて2013年には、所属していた松竹芸能の退所や東ブクロの不倫スキャンダルと、窮地に追い込まれたこともある2人だが、現在は縦横無尽に芸能界で存在感を発揮している。
そんな超多忙な2人に、単独インタビューを敢行! 現在の活動や、今後見据える青写真、さらに開演間近の単独ライブ『ラッキー7』について語ってもらった。
YouTubeは「事務所の家賃くらい稼げればよかった」
ーー多数のレギュラー番組を抱えながら、YouTubeも高頻度で更新されています。時間の余裕がない中で、企画はどのように考えているんですか?
森田:基本的に、ナベちゃん(放送作家の渡辺佑欣)と2人で雑談しながらが多いっすね。今までは撮れる時に1日2~3本ぐらい撮り溜めてたんですけど、最近はその時間もなくなってきたから。今はどっか空いてる平日深夜1時ぐらいから撮る感じですね。
近頃は時事ネタとか、芸能人のゴシップとか、うまく(再生回数が)回りそうなネタ絡められないかなーと、考えてますね。ここ最近だと、ビッグモーターの不祥事とか、パチンコ屋GAIAの閉店とか、ハライチ岩井が19歳と婚約したニュースとか。デカいネタあった時はなんかできへんかなみたいな。
ーーゴシップのネタはどこから仕入れているんですか?
森田:いやー、でも僕自身がゴシップが好きやから、自然とゴシップ好きな人たちが集まってくるんすよ。みなみかわさん、ウエストランドの井口、岡野(陽一)、鬼越(トマホーク)とか。それでお互いヒソヒソ喋ってみたいな(笑)
東ブクロ:あと『タダバカ(さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ)』の時、山里(亮太)さんとよくゴシップの話してるよな。
森田:『タダバカ』と『不毛な議論(山里亮太の不毛な議論)』の前室が被ってるんで、よく帰り際にお互いの持ちネタを提供しながらとかもありますね。
ーーブクロさんも結構ゴシップは好きなんですか?
東ブクロ:いやいや俺はゴシップされる側やから!
森田:いやでもお前も好きやろ! たまにブクロが喋っているの聞いてると、「そのゴシップ俺が教えてやつやん」みたいな時あるもん(笑)
ーー(笑)。とにかく企画は即興で考えられているんですね。
森田:もともとYouTubeを始めたのは「事務所の家賃くらい稼げればいいな」ぐらいのテンションだったんすよ。いまでも割と軽い感覚は続いていて、みんなが空いてる時に事務所に集まって、そのままカメラ回してみたいなパターンが多いですね。
僕ら入れて4~5人で、カメラも1~2台で撮ってて、その中で何やろうかって考えてる感じなんで。『裏さらば』とか『五反田ガレージ』なんか、飯食ってダラダラ喋ってるだけなんで、本当にその場の思いつきですよ。
一応おもしろさを表現するために、こだわるところはこだわっていますけど、時間やスタッフの限界もあるんで、無理なもんは無理やと割り切ってますね。時間かけられるわけでもないし、まあ(再生回数が)回らなかったとしても仕方ないなって。
東ブクロがやりたい“意外な番組”
東ブクロ:僕に関しては、なんの撮影かわかんなかったり、内容も知らされずドッキリかけられてる時も多いですからね(笑)
森田:むしろそれぐらい緩いほうが、楽で緊張せずにできるって思いますね。たまに佐久間さんのYouTube現場に(『佐久間宣行のNOBROCK TV』)行くと、もうスタッフの数がテレビやんって思うから(笑)。最近スキマスイッチさんのYouTubeにも読んで頂いたんですけど、スタッフさんが多くてびっくりですよ(笑)。
ーーそのなかでも思い入れのある企画はなんですか?
森田:それこそ意外と(再生回数が)回ったと感じたのは、『楽屋泥棒シリーズ(東ブクロからバレずに100万円分の金を抜こうという企画)』ですね。グズグズになりながらも一年半かけて三部作まで行ったんで。
東ブクロ:「人の財布で何遊んでんねん!」って感じやけど、まさか一年半もかけて狙っていたとは思わんかったわ。即興なわりに意外と手間はかかってるもんな。
森田:あと個人的に好きなのは、『花田優一イントロドン』シリーズや、『揺れる想い選手権( ZARDの楽曲のサビ以外を聞いてどれが『揺れる想い』か当てるゲーム)』なんかの歌ネタですね。
ーーテレビに話を移すと、3月からNHKで冠番組『さらば青春のご当地コント』が始まりました。これから冠番組も増えていくかと思いますが、こういう番組をやりたいという願望はありますか?
森田:ずっと周囲に話しているのは、自分へのご褒美として地方ロケやりたいっすね。前乗り後泊で、北海・福岡・沖縄あたりいって羽伸ばしたいすわ(笑)
東ブクロ:まあ僕はなんやろな、1人だったら完全にゴルフ番組なんですけどね。BSとかで。
森田:ゴルフ雑誌のインタビューで話してくれよ!
東ブクロ:でもガチで言うと、『タモリ倶楽部』のような教養バラエティーとかはやってみたいですね。僕自身あんまりゴルフ以外に興味がないから、番組を通じて知識に長けている人の話を聞きたいというか。
森田:いちおう芸人やぞ、普段からお笑いにも興味向けてくれよ!
さらば2人のこれからの目標
ーーちなみに現在も追いかけているテレビ番組はありますか?
森田:プライベートでは『プロフェッショナル』みたいなドキュメンタリーや、『カンブリア宮殿』や『ガイアの夜明け』の堅めな番組を観るんです。
もちろん観てて面白いんですけど、コントのネタを思いつくキッカケにもなるんですよ。ドキュメンタリーに出てる人って、熱量ありすぎるがゆえに、外側から見ていると本当にヤバい人が出てくるんすよ。あくまでも本人は真剣に仕事してるんですけど、一歩間違えたら「これやばいやろ…」みたいに思うこともあって。そういう際どい人の発言とか、コントに活かせそうだなって(笑)
ーーコントの話も出ましたが、5月には単独ライブ『ラッキー7』も控えています。仕上がりはいかがですか?
森田:今年は規模が1万人増えて3万キャパになったんで、多少気が引き締まってると思います(笑)。ただ、ネタを考えている最中なんで、いまが一番しんどい時期ですね。ネタが出来上がればライブの雰囲気も見えてくるんすけど、どこまでネタ作りに時間取れるかなって感じです。
東ブクロ:稽古時間は取ってるとは思うので、森田のネタがいつできるかってところですね。
森田:(ネタ作らんやつが)デカい口叩くなや!
ーーいま以上にお二人が活躍されるのが楽しみです。今後の目標があれば教えてください。
森田:僕はもう本当に、ゆる~く右肩上がりのまま死んでいくっていうのが目標なんすよ。別にスターになるような感じでも、なにか達成するとかはあんまないから。
それこそYouTubeみたいな下世話で自由な冠番組を、深夜15~20分ぐらいの尺で持てたら充分って感じですね。もともとYouTubeも「この企画だとテレビでできないか」っていう実験的なコンセプトで始めていったところがあるんで。そんな感じでゆるく、ずっと続けていきたいっすね。
東ブクロ:もう昔みたいに、ダウンタウンさんやナイナイさんになりたいとか全然思わんからな。とりあえず芸人と名乗れて飯食えたら充分やわ。
森田:そもそも俺らは深夜帯でダラダラやっているのが一番性に合っている気はしますね。ゴールデンの特番やったとして一発ぐらいならおもろいと思いますけど、視聴者とかファンがずっと見たいかって言われたら違うんじゃないかなーと。
東ブクロ:もう今はなにがあるかわからん時代やからな。老後の心配ないぐらいまで働けたらええかなって。
森田:働いてはくれんやな? それならゴルフの『マスターズ』出て優勝するとか、頑張って稼いでくれよ!
東ブクロ:そんなん無理に決まってるやろ!
さらば青春の光 単独LIVE 「LUCKY SEVEN」
【東京凱旋公演】 会場:日本青年館ホール
8/2(金)18:00開場 19:00開演
8/3(土)13:00開場 14:00開演/17:00開場 18:00開演
4月13日(土) 10:00 チケットぴあ 一般発売開始