大谷翔平(左)と水原一平氏(2023年)

 長年サポートを受けてきた元通訳・水原一平氏の違法賭博問題に揺れる、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。日本時間の3月26日、本人が会見を開くということで、その内容に注目が集まっている。

 3月20日に解雇された水原氏は、その前日の夜、アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』のインタビュー取材で違法賭博について釈明。記事によると、スポーツ賭博にのめり込み、450万ドル、日本円にして約6億5000万円の借金を抱えていたという。そして、その肩代わりを大谷に求めたと説明した。

 しかし、インタビューの翌日、発表されたのは水原氏の“新証言”。「大谷はギャンブルの借金について何も知らない」「ブックメーカーに対して送金もしていない」とのことで、前日の告白を全て覆す内容だった。そして水原氏の解雇と同時に、大谷側の代理人は「水原は大谷の了承を得ずに資金を使い込んだ」「大谷は大規模な窃盗の被害を受けた被害者」として、水原氏を“窃盗”容疑で捜査当局に告発するに至った。

大谷が水原氏を「傷つけたこと」

 大谷本人による会見でその全容が語られるのか。日本中にとどまらずアメリカでも注目が集まる一方、ネット上では、大谷が過去のインタビューで語っていた内容が話題となっている。

 2019年12月23日にYahoo! JAPANによるインタビュー企画『RED Chair』に登場した大谷は「これまでの人生でやった一番悪いことは?」と問われ「悪いこと……? してないと信じたいです」と回答し「(自分にとって悪いことなら)甘いものを食べたときとか脂っこいものを食べたとき」と語って《可愛すぎる》と当時話題になっていた。しかし、これには続きがあり……。

「大谷選手は“悪いこと”について、インタビュアーに“逆に何がありますか?”と質問し“誰かを傷つけたことは?”と問われると、“ああ〜。僕は通訳の一平さんといつも一緒にいるんですけど、一緒にトレーニングしてたりするので、いつもキツイこと言いますけどね。『そんなの太るよ』とか、まあ『太ってる』とか”と語っていました。当時の2人の親密な関係性を物語るエピソードで、大谷さんがいかに“悪いこと”をしていないかがわかる内容でしたが、今振り返るとそんな話すらも悲しい思い出になってしまいますね」(スポーツ誌ライター)

大谷翔平(左)と水原一平氏(2023年)

 ネット上では、

《大谷どう考えても違法ギャンブルしてないだろ》

《間違いなくいい人、翔平を信じてる》

《インタビュー最後の一平さんに言及するのが、今となっては切なすぎる……》

 といった声が寄せられている。

 水原氏がスポーツ賭博の関係者に接触したのは、このインタビューから2年後の2021年だったという。それが州のルールに触れ、大谷をも巻き込む「悪いこと」だという認識はなかったのか――。