3月22日までに、参議院議員の今井絵理子氏が突然、Xおよびインスタグラムのアカウントを閉鎖した。
「2023年7月、自民党女性局の今井議員ら38人が研修目的でフランスのパリを訪れるも、議員たちがSNSに投稿したのはエッフェル塔の前での集合写真など“観光旅行”のような写真ばかり。“多額の税金を使って遊びに行ったのか”などと批判が殺到しました」(スポーツ紙記者、以下同)
国民の声に反論した今井絵理子氏
しかし、今井議員はこうした国民からの声に、
《海外研修に対して、「公金を使って無駄だ」という指摘もありますが、無駄な外遊ではありません》と、堂々と反論。そして、研修内容については、
《また追って活動報告します!!》
と、投稿した。あれから8か月――、いまだ活動報告はないまま。
『週刊女性PRIME』は2023年10月、今井議員の議員事務所に、いつ研修の報告をするのか問い合わせたが、
《報告書はすで既に取りまとめております。今後、来年の女性局の活動方針を決定する過程である『女性局ブロック会議』において、研修会のあり方や報告書に書かれている内容を具体化していくための内部資料として活用する予定であります。
なお、組織内の研修会ということ、および内部資料という観点から公表する予定はありません》
と、回答していた。
「税金を使用して行った活動ですから、国民に報告する義務はあるのでは、という意見が根強くあります。内部資料だと言い訳をして、研修の中身がないことを隠そうとしているようにも感じられます。パリ研修は3泊5日の日程でしたが、研修に当てられた時間は6時間だけだったとも報じられています」
こうした経緯もあって、今井議員への批判は過熱していく。
2023年10月に、今井議員が自身のインスタグラムに『教えて!えりちゃん先生』と題した動画を投稿。国会議員の仕事について、今井議員が答えるという内容だったが、200件以上のコメントが寄せられた。その大部分が今井議員を批判する声だった。
彼女がSNSを閉鎖する直近まで、インスタグラムのコメント欄には、
《99%の国民は、おまえが議員になっていいと思ってねーよ》
《フランス研修の説明しろ。いつまで逃げ続ける気や?》
《無駄に税金使ってほしくないので速攻辞めてください》
といった声であふれた。
国会で手話パフォーマンス
3月18日、参議院予算委員会で質問をした今井議員は、能登半島地震について触れたうえで、被災地で情報の届きにくい聴覚障がいのある人への支援強化について手話を交えて訴えた。だが、このパフォーマンスにも……。
《国会でヘタな手話パフォーマンスするよりも、パリ研修の報告しろ》
《国会は手話が必要な場所ではない。見え透いた茶番》
《手話を自慢げに披露されても、エッフェルおフランスの件は忘れませんよ》
何をしてもパリ研修を引き合いに出される始末。国民が納めた血税を原資に活動している国会議員とはいえ、こうした国民の声に耳を傾ける余裕がなくなってしまったのか。
今井議員のXは約8万人、インスタグラムは約7万人のフォロワーを抱えており、議員の活動報告をするツールとしては、重要な役割を果たしていたはず。そのSNSを削除した背景には何があったのか。
削除の理由について、今井議員の議員事務所に問い合わせると、
「現在リニューアル中です」
と、答えた。
――つまり、これから復活するということ?
「そうです」
――その復活は、いつ?
「リニューアルしている最中なので、目途が立てば、またお知らせするなりしていきます」
と話したうえで、
「正式な取材であれば文書でいただけますか? お電話ではお受けしていませんので」
と付け加えた。そこで、改めてFAXで質問状を送付したが、期限までに回答はないままだった。今井議員が国民に対して適切な説明をする日は来るのか――。