片山さつき議員

 神奈川維新の会が、川崎市議会の三浦恵美氏が離党勧告の処分にしたことを発表。維新の会が大阪・関西万博を推進しているが、三浦氏は造反し、川崎市議会本会議で、国に同万博の開催時期などを見直すよう求める意見書に「賛成票」を投じたのだ。そんな中、SNS上では、なぜか三浦氏の選挙ポスターが大拡散される事態となっているという。

≪経歴詐称でなく写真詐称≫

 税理士の資格を持つ三浦氏は、これまでデロイト トーマツ税理士法人、EY税理士法人で勤務したほか、東京国税不服審判所で国税審判官を務めたこともある人物。2023年4月の川崎市議会議員選挙で初当選を果たした。

「ここ最近、その際の三浦氏の選挙ポスターがSNSで注目を集めているんです。具体的には、三浦氏本人が自分のポスターの前に立っている写真が拡散されているのですが、ポスターの顔写真にかなり加工が施されており、そのギャップにSNSユーザーが衝撃を受けています。特に目元が全然違っていて、写真ではぱっちりした二重なのに、実物はどちらかといえば細い印象。そもそも三浦氏は現在49歳なのですが、ポスターの写真はどう見ても20代……といった具合なんです」(ウェブメディア編集者)

 有権者に好印象を持ってもらうため、選挙ポスターの写真に肌修整などの加工を施すのは、どの候補者もやっていることだろう。しかし、三浦氏の場合、「度を越している」(前・同)とのこと。実際、SNS上では、

≪これは駄目だろw≫
≪さすがに違いすぎる≫
≪どんだけいじってんだよ≫
≪経歴詐称でなく写真詐称≫

 など、ツッコミの嵐となっている。

「匿名掲示板『2ちゃんねる』開設者の西村博之氏も、三浦氏本人と選挙ポスターの顔の違いに驚いたようでX≪選挙では、学歴詐称など事実と異なる情報を有権者に提示するのは違法です。さて、選挙ポスターと顔が違うのは合法なんですかね?≫と指摘しています。SNSでは、三浦氏の『造反』以上に、この話題が盛り上がっている印象です」(前・同)

 しかし、選挙ポスターの過度な加工が物議を醸したことがあるのは、三浦氏だけではない。例えば、自民党の片山さつき参院議員(64)は、以前からポスター以外の顔写真も「加工しまくっている」と指摘されている。

猪瀬直樹氏の選挙ポスターにも「誰これ?」

「2022年7月の参院選のポスターは、顔のしわやたるみをすべて消し去った顔写真が使用されていました。撮影時にもかなり強いライトを当て、その上で“鬼加工”を施していたのでは……2016年7月の参院選も同様に、肌がつるっつるの写真を使っていましたね。というか片山氏は、選挙ポスターに限らず、自身の公式サイトやブログ、自民党や参議院のオフィシャルサイトに掲載された顔写真がいずれもかなり加工しています」(前・同)

 片山氏は2019年写真週刊誌「フラッシュ」のグラビアに登場し、空手着姿を披露していたが、その写真もやはり「凄まじい加工が行われていた」(芸能記者)という。

「当時、片山氏はアラ還の年齢だったのですが、写真を見ると肌は20代のようでしたよ。まぁ週刊誌のグラビアに掲載された写真なので、これは別に問題視されるものではないでしょうが、さすがに選挙ポスターで、実物とまったくの別人に見える不自然な写真を使うのは、政治家としていかがなものなのか……」(前・同)

ネットで話題となった日本維新の会・三浦えみ候補の選挙ポスター

 三浦氏と片山氏の事例から、選挙ポスターの“鬼加工”は「女性の候補者がしがち」と思われるかもしれないが、日本維新の会所属の参院議員・猪瀬直樹氏も、2012年の都知事選に出馬した際の選挙ポスターが「誰これ?」と騒がれた。

「やはり猪瀬氏も、顔のしわやたるみなどをすべて修整しており、肌がつるんとしていたんです。年齢を重ねれば、必ずしわやたるみは出るものですし、それをすべて消し去るとかなり不自然な顔になってしまいますし、有権者へのアピールにつながっているとはとても思えない。やはり選挙ポスターでの過度な加工はやめたほうがいいのでは」(週刊誌記者)

 今後も、物議を醸す“鬼加工”ポスターは出てきてしまうのか――。