松本人志

 3月28日、ダウンタウン松本人志が『週刊文春』などを相手取った裁判の第1回口頭弁論が行われた。

「裁判は、2023年12月から立て続けに報じられた性的ハラスメント疑惑を巡るものです。記事によると、たむらけんじさんやスピードワゴンの小沢一敬さんなどの後輩芸人が飲み会に女性を集め、松本さんに“献上”したとされています」(スポーツ紙記者、以下同)

 一方で、松本は報道の内容を否定し、裁判に注力するべく芸能活動を休止。名誉を毀損されたとして、5億5000万円の賠償を求める訴訟を起こしていた。

「松本さん本人が出廷することはありませんでしたが、たった19の傍聴席を求めて691人が集まったことから、その注目度の高さがうかがえます。双方の主張は真っ向から対立しており、裁判は長期化するともいわれています」

 第1回口頭弁論を終えると、松本側の弁護士はスポーツ紙などの取材に応じ、

「(松本は)憔悴しているわけではなく、淡々と普通に生活している」

 と、近況を明かしたとはいえ、報道前とは状況は一変している。3月25日には、松本が自身のX(旧ツイッター)でその心境を吐露。

一日も早く、お笑いがしたいです

《たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです》

 と、自身のことだけでなく、後輩芸人についても言及している。

「実は『文春』からの続報で名前があがることを恐れているのか、吉本芸人の広告起用や番組へのキャスティングが白紙になり、松本さん以外にも影響が出ているのです」(テレビ局関係者、以下同)

 後輩芸人や関係者とも連絡を取り合っているのか、こうした状況は松本の耳にも入っているという。

スピードワゴン・小沢一敬とAさんが当日に行っていたLINEのやり取り

「自らの報道で後輩たちの仕事が減っていることにひどく心を痛めており“申し訳ない……”と口にしているんです」

 また、吉本芸人ではないものの、スピードワゴンの小沢は、一連の報道により活動休止に追い込まれた。

後輩芸人達は不安よな。松本 動きます

「それについてもひどく責任を感じて心配しているようで“小沢の面倒は俺が見る”と、周囲に話しています」

 松本は、自身の行く末よりも、後輩たちのことを案じているようだ。

「松本さんは、2019年に闇営業騒動で吉本興業の体制に非難が殺到した際も《後輩芸人達は不安よな。松本 動きます》と、先頭に立って後輩を守ろうとしました。こうした行動は、お笑い界全体を考えてのことだと思います。

 そんな松本さんのことですから、口頭弁論の前に発表した《お笑いがしたい》というコメントも、後輩たちが自由に芸を追求できるようにしたいという真意が込められているのかもしれません。今はどうしても、制限がかかる部分があるでしょうから……」(放送作家)

 松本の裁判、そしてお笑い界の未来は、いったいどうなるのか─。