「自分の機嫌は自分でとれといいますけど、自分がまず崩れないように、ということを意識しました」
高校時代の元・恋人に再会するラブストーリー『恋をするなら二度目が上等』で、古屋呂敏とダブル主演を務める長谷川慎(25)。今作が初主演となった。
「初めての座長ということで、プレッシャーは感じていました。
もともと自分の気分がばっと出ちゃうようなタイプではないんですが(笑)、タイトな撮影でもあったから、疲れが現場の雰囲気に影響すると思ったので、みんなに『頑張りましょう!』と積極的に声がけするようにしていました。
今回は、僕ひとりじゃなくて、呂敏さんという相方がいらっしゃったので、疲れてきたらふたりでよく話をしましたね」
初恋相手との再会ラブ
ビジネス誌の中堅編集者・宮田晃啓(長谷川)は、経済コラムの執筆を依頼するため、売れっ子の大学准教授・岩永崇(古屋)のもとを訪れる。顔を合わせてみると彼は高校時代の初恋の相手だった。
「呂敏さんとは初共演。初顔合わせでは、自分が普段アーティストをやっていることなどパーソナルな部分を伝えることからスタートしました。
リハーサルとクランクインの間に少し日が空いたんですけれど、リハーサルの最後にちょっと1回ハグして気持ちを確かめてクランクインに臨みましょうということになり(笑)。
そのハグで心が通った実感もあって、呂敏さんとも後々『なんかあの瞬間良かったよね』という話をしました」
駆け落ちを約束するほどの大恋愛だった、宮田の初恋。結末があまりに悔しい別れだったため、それは黒歴史として封印し、今では結婚を考える彼女もでき、都会でそれなりに生きていた。
偶然の再会を果たした岩永のことは仕事相手と割り切るのだが、お構いなしに甘い言葉を浴びせてくる岩永。そのペースに、いつしか、頑なな宮田の心も揺さぶられる。
「大人の恋愛を描いているので、体当たりなシーンもあります。それはフリだけじゃ絶対に成立しないもので、僕らふたりが本当に心で通じ合うこと、ちゃんとスキンシップをとることを大切にしました。クランクインしてからは毎日、朝晩ハグ(笑)。
すごく絆が深まりましたね。崇は息をするように甘いセリフを言ってくるんですよ。そのたびにカッコいいなってキュンキュンします」
恋の行方とクライマックス前の見どころ紹介!
高校時代のようには素直になれないオーバー30男子に訪れた、初恋相手との駆け引きだらけの大人の恋。そんな二度目の恋の行方はどうなっていくのだろう。
「30を過ぎると結婚も考えたり、責任ある仕事を任されたりも。会社に勤めながら恋愛をちゃんとするのって全然簡単じゃないんだな、大人の恋愛って大変なんだなと感じました。
別れた相手との再会ってよくあることではないですが、いいと思います。その時はわからなかったけれど、離れてみて気づくこともたくさんありますし。お互いにいろいろ経験してから再会するのも新鮮なのかもしれません。
これは男性と男性の物語ですけれど、どんな関係でも偶然の再会は起こりうるし、高校時代の初恋じゃなくても何歳であっても過去に恋愛した人に40歳で再会したらどうなるだろうとか、自分に置き換えて見てもらえたらと思います。
好きな人と過ごす時間の良さや葛藤、そんな誰もが経験したであろう感情を、ドラマを見ながら思い出して楽しんでいただけたら」
残すところ、5話と最終話の2回。クライマックスに向けての見どころは?
「3話まで崇の誘惑に対して腰が引けていたところがあったのが、4話で少し崩れ始める。お堅いイメージもあった宮田が素直になってきたところです。
ここからは、宮田の実は可愛いところ、仕事熱心でまっすぐなところ、そして意外に男らしい姿を見てほしいです。クライマックスでは、心揺さぶられるシーンと映像美をぜひ、楽しんでもらえたらうれしいです」
再会ラブストーリーの行方を見届けたい。
MBS:火曜24時59分~
TBS:火曜25時28分~