おぎやはぎ・小木博明、アンジャッシュ渡部健

「アンジャッシュ渡部さんに共演NG食らってます」

 東海テレビで毎週木曜24時25分から放送中の『千原ジュニアのヘベレケ』。

 毎回MCの千原ジュニア(50)とゲストたちが本当に飲酒しながら行うトークバラエティーとして人気であるが、3月30日24時5分から全国ネットで放送された。ゲストはオアシズ・大久保佳代子(52)、おぎやはぎ・小木博明(52)、松村沙友理(31)そして伊集院光(56)とかなり豪華なメンツだ。

 この放送で小木は、共演NGタレントについての暴露。そのお相手は共に人力舎所属のタレント、「アンジャッシュ」の渡部健(51)である。

過去をイジった小木を共演NG!共演相手を選んでる場合?

 渡部と言えば、2020年6月に複数の女性との不倫が『週刊文春』によって報じられ、当面の活動自粛を余儀なくされていた。およそ2年間、完全に芸能活動を停止していたため一時は復帰すら危ぶまれたほどだ。

 不倫の詳細が発覚後、SNS上は大いに荒れた。

《渡部の不倫は一生許さない。ずっと干されてろ》

《テレビでは絶対に見たくない》

《渡部がしたことは人として親として最低》

《渡部にカスみたいな浮気された佐々木希の心とカラダの整え方、めちゃくちゃ気になる》

 現在は徐々に仕事をする機会も増えている渡部だが、小木はこの放送の中でそんな渡部について「アンジャッシュ渡部さんに共演NG食らってます」と発言。

 同じ事務所のタレント相手に、それも不倫が発覚して活動自粛をしていた側が共演NGを出すというのは、一体どういうことなのか。

 不祥事タレントの去就に明るい芸能ライターに話を聞いた。

「渡部さんの場合、奥さんの知名度も高く、本人の好感度も上々だったことが災いし、致命的な炎上を招くことになりました。復帰までの2年間は針のむしろにいるような気持ちで過ごしていたはず。

 その復帰に関しても、騒動前から放送していた千葉テレビの『白黒アンジャッシュ』で再起するまで、民放からは総スカン状態でした。

 渡部さんとしては、同じ事務所の小木さんが自身のスキャンダルをイジり倒す様子に『勘弁してくれ』と参っていたのかもしれません。

 転じて復帰後も可能なら絡みたくないと考えているのではないでしょうか。いわゆる本気の共演NGではなく、共演に気後れしている状態だと思いますよ」

恩を仇で返すように映ってしまう渡部

 小木の芸風として、やや辛辣な物言いをするという特徴もあるが、今回の件にしては、「意味がある」と弁明している。

「本人が可哀想なぐらい言ってあげないと(世間の同情は買えない。同情を買うと)復活も早い」

 さらに「とことん言ってやったほうがいいんじゃないかと思って」とも付け加えている。

 実際に渡部はスキャンダルを芸に落とし込み、ネット番組などで復活を果たした。結果論にはなるが、これも小木たちが先陣を切って不倫をネタにしていたことが大きいだろう。

 世間が笑っていいものかわからない、笑いづらい状況で“トイレ不倫スキャンダル”をむしろ笑ってやってくれと道筋を作ったわけだ。

 しかしこういった小木の思いやりが渡部にしっかり通じているのかどうかは不透明だ。

 別の芸能ライターはこの点に関して首をひねる。

「自分のスキャンダルで自粛していたのに、同じ事務所の小木さんがそれをいじったら共演NGを出す、という姿勢は違和感をおぼえてしまいますよね。

 渡部さんは騒動以降、結婚式の司会などの仕事を得るなど、思わぬ活躍に恵まれる機会を得ましたが、ご本人が小木さんについて『あの人共演NGなんですよ!』と発言していない段階で小木さんに暴露されるというのは正直、痛手。

 そこは自分から『あんな人と一緒にテレビやれないよ!』とプロレスするぐらいにはしないと……」

『白黒アンジャッシュ』では、渡部の謹慎中に小木が代打で登場するなど、渡部は小木に助けられた側面もある。

 渡部としても思うところはあるかもしれないが、騒動からもうすぐ4年が経過する。そろそろ小木との共演を前向きに検討しても良い頃合いかも……。

取材・文/松本ミゾレ