フジテレビの人気ワイドショー『とくダネ!』の司会を22年にわたって務めた小倉智昭。「大物キャスター」「国民的キャスター」というイメージがあり、76歳になった現在はさぞ悠々自適に暮らしているだろうと思いきや、日本経済新聞の取材で意外な現在が明らかになった。
理想の隠居じゃない
同コラムは、《今の状態は理想の隠居じゃない》という言葉から始まる。68歳で膀胱がんが発見された小倉は、2023年に左腎臓を切除。経営する会社にもコロナと自身の健康問題でダメージがあり、通帳を見た妻からは「他に通帳があるよね?」と聞かれてしまったそう。映画や音楽のコレクションは未試聴のものが大量にあるが、耳が聞こえにくくなっているという小倉。《若いうちにやれることがあったらやった方がいい》《老後になるとできないことがあまりにも多すぎる》と語り、
《小倉さんのこの言葉、かなり響く》
《怖すぎる言葉だけど、これは真実なんだろうな》
《人生のはかなさを感じる……小倉さんの本音はものすごく刺さるね》
と、大きな話題を集めている。
稼いだお金は全て事業に
「小倉さんは『株式会社オーグランド』という企業を経営していて、飲食店などを営んでいます。東京に焼肉屋、ハワイにラーメン屋を出店しているのですが、コロナ禍のダメージは相当大きかったはず。今では奥さんが老後のために貯めていたお金に助けられており、コレクションの保管用に借りていたビルも引き払ったそうです」(芸能ライター)
このコラムでも《ビバリーヒルズに家が建つぐらい稼がせてもらった》と話している小倉だが、稼いだお金は《ほぼ全て事業などに注ぎ込んでしまった》という。体調の方も心配だが、がん治療の休養から復帰した際に出演した『徹子の部屋』では、『とくダネ!』の司会を務めた22年間は、3時間ほどしか睡眠をとれていなかったと告白したことも。
「現在は介護が必要な母のために奥さんが実家で暮らし、小倉さんは一人暮らしをしているそうです。『婦人公論.jp』のインタビューでは、健康に気を遣った食事をしていることも明かしていて、《リンやカリウムがなるべく入ってないものを選ばなきゃいけない》など苦労を語っていました。食事だけでなく、洗い物やゴミ出しなどの家事もおこない、《世の家事を担当している人はみんな大変だと改めてわかった》とも話しています」(前出・芸能ライター)
別々に暮らすようになったことで、妻との仲はさらに良くなったという小倉。外で手をつなぐこともあるそうで、様々な媒体の取材で妻への感謝を口にしている。人生はなかなか思うようにいかないものだが、まずは今後も元気に、世の中への発信を続けていってほしい。