《エージェント契約はどこいったんですか?タレントはスタート社所属なんですか?話違いません?》
旧ジャニーズ事務所から新たに設立され、4月から本格始動する『STARTO ENTERTAINMENT』(以下、STARTO社)が、能登半島地震復興支援のため、14組75人のアーティストによるプロジェクト「STARTO for you」を立ち上げた。
チャリティープロジェクト発足も、賛否
同プロジェクトでは、チャリティーシングル『WE ARE』を今月10日からデジタル配信し、6月12日にはCDリリースも予定されている。公式サイトによると「つらい困難はあるけれど明るい明日や未来に向かって突き進もう」というエールソングで、収益は能登半島地震の被災者に全額寄付される。
参加アーティストは、NEWS、SUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、timelesz(旧Sexy Zone)、A.B.C-Z、WEST.(旧ジャニーズWEST)、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子、Travis Japan、Aぇ!groupの14組だ。
ただ、このプロジェクトには批判的な声もあがっているという。
「旧事務所時代から、'95年の阪神淡路大震災、'11年の東日本大震災、'20年の新型コロナウイルスなどに際して復興プロジェクトを行ってきました。
今回もその流れを汲んでのことでしょう。人気アーティストが集結するので、大きな支援活動になると思いますが、昨年から続いている故・ジャニー喜多川氏による性加害問題が解決していない段階で、今回のプロジェクト発表に対し疑問視されています」(地方新聞記者談)
今回のプロジェクト発表を受けて、SNS上では「心温まる支援」「絶対購入します!」「昔からの被災地に寄り添う姿勢を継続して欲しい」とファンから期待が寄せられる一方で、
「やらない善よりやる偽善って言うけどイメージアップの為な感じを受ける」
「別会社を設立しても実質は旧ジャニーズ事務所でしょ。偽善行為も甚だしい」
「ジャニーズはわざわざ一般人から金を巻き上げて寄付と称した宣伝。ジャニーズはファンクラブ会費がとんでもなく入るので、その金でやればいい」
「チャリティーの前にジャニー喜多川らによる性加害の被害者への賠償が先」
「今ビックモーターや小林製薬が会社として大々的にチャリティー活動を始めるくらいの違和感」
と厳しい意見も飛び交っている。
タレントの所属先なのか、エージェント業務なのか
「性加害問題にかかる補償業務は、ジャニーズから社名変更したSMILE-UP.社が引き継いでいます。タレントのマネジメント・育成業務などを行うSTARTO社としては、その問題に関わらず、今も苦しんでいる被災地の方のためにプロジェクトを立ち上げたのでしょう。
ですが、一般的にSMILE-UP.社とSTARTO社の判別は難しいですし、補償が完遂していない中での発表に違和感を覚える人もいるようです。
また、ファンの中でもタレントとSTARTO社の契約がどうなったか明らかになっていない中でのプロジェクトに戸惑っている様子が見受けられます」(アイドル雑誌編集者談)
ネット上では、新会社に移籍しただけではないかと何も報告がないことに疑問を感じている人もいる。
「めざましテレビで『所属アーティスト14組』って言ってたけど、ここで出てきたグループは会社とマネジメント契約で、出てこなかったグループはエージェント契約とかってこと?結局会社名と社長だけ変わったけど中は一緒?」
「STARTO ENTERTAINMENTってエージェント会社じゃなかったの??こんなことするのは完全にマネージメント会社ですよね」
「原則的に各ユニットが芸能事務所を立ち上げ、そこからSTARTOとエージェント契約を結んで芸能活動を続けるという解釈になると受け止めたが、違うということなのだろうか。これだと看板の架け替え」
同プロジェクトに参加する14組は、4月には東京ドーム、5月には京セラドーム大阪で開催される大規模コンサートも控えている。タレントの契約形態や、楽曲・ファンクラブにかかる権利の所在が明らかにされていない中で、大きな発表がなし崩し的に行われていると感じる人も多いようだ。
被災地の支援は重要な意味がある一方で、新会社には諸問題に対する説明責任が問われている。