KinKiKids・堂本光一

 旧ジャニーズ事務所の流れを汲む『STARTO ENTERTAINMENT』(以下、STARTO)がタレントとの契約問題に揺れている。4月と5月に14組75名のタレントが出演するドームコンサートを予定しているが、彼らとの契約、楽曲やファンクラブの権利関係がはっきりしていない。

 そんな中で、グループとして長男格にあたるKinki Kidsの堂本光一(45)は、以前より契約問題に触れてきたが、『日経エンタテインメント!』(2024年5月号)のインタビューで苦言とも取れる言葉を放った。

堂本光一、雑誌インタビューで新会社に苦言

「2月下旬に受けた同インタビューで光一さんは、11月に大千秋楽を迎え25年の歴史に区切りをつける舞台『SHOCK』にかける思い、『LOVE LOVE あいしてる』から27年半続いてきたフジテレビ系の冠バラエティー番組終了などについて語っています。

 番組終了には、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題が関わっているであろうことも認識しているようでした。そして、STARTO社との契約についても明かしています」(大手芸能事務所関係者談)

 光一は、イチから新会社と契約を結ぶことはとても時間がかかるとし、スタッフ一同の頑張りに感謝を見せつつ、《新会社に対して勘違いしてほしくない》と思っていることがあるとし、

《KinKi Kidsにせよ誰にせよ、 各タレントが作り上げてきた歴史は前の会社で作り上げたものであって、 新会社のものでは決してないということ》

 と、かなり踏み込んだ発言をしている。

 これらの言葉はX上でも引用され、ファンの間では、

《光一くん新会社との話し合いの場で、そう感じるようなことを言われたのね。そりゃあ契約もなかなかまとまらないわけだ》

《新会社のやり方にしっかり意見してくれてる。まともな考えを、おかしな人達に言いくるめられない様に妥協なく戦って下さい》

《解散してるSMAPとかの“権利関係”ぬるっと新しい会社に移行するのか?っていうのが納得いかないのよ……こんなのほぼ乗っ取りじゃん》

《新会社はただの会社です。タレント達の今までの歴史に1ミリも関係ない。スタ(STARTO)オタには一生ならない》

《タレントにこんなこと言わせる会社ってなんなん?》

 と、共感の声が相次いだ。

 3月10日放送の『だれかtoなかい』(フジテレビ系)では、3月で旧事務所を退所した堂本剛(45)に続き、光一が退所した場合について聞かれ、KinKi Kidsというグループ名について「名前は使えないですね。名前は権利の問題があるので」と明かしていた。

 剛とは、そうなったとしても2人で活動しようと話していること、新会社に残ろうとしているのはグループ名のためではなく後輩のためだとも語っている。

契約は「一歩進んだと思ったら二歩下がって」

「STARTO社の社長に就任した福田淳氏は、独立問題で能年玲奈の名前が使えなくなってしまった俳優・のんさん(30)のエージェントを務め、彼女の活躍に尽力してきました。

 それだけに、旧事務所からSTARTO社と契約を結ばなかったタレントも、そうしたしがらみは無くなるのではないかと期待されていたので、光一さんのKinKi Kidsの名前が使用できなくなるという発言に驚いたファンも多かったです。

 光一さんは3月4日放送の自身のラジオ番組『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)でも、契約について、『一歩進んだと思ったら二歩下がって』を繰り返し、『結局、ずっと下がっとるやないか』と語っていましたね」(前出・大手芸能事務所関係者談)

 4月2日配信の『女性自身』では、光一は個人としてSTARTO社に残留するものの、KinKi Kidsとしては“完全独立”する方向で動いているとも報じられている。

 同日配信の『週プレNEWS』では今後について、「新しい会社と契約するかしないか、どうなるかは自分次第。残る方向でまとまっていっていて、あとはサインするかしないかというところまで来ています」と明かしながらも、慎重になっているのはやはり後輩のためでもあるとしている。

 また、新会社の頑張りもありつつ、権利関係が非常に複雑で、完全に移行するのには年単位でかかる可能性もあるという。

 前述のSTARTO社の総力をあげたドームコンサートにも『スケジュール都合』で出演しない見通しであるKinKi Kids。その背景には、後輩、そして旧事務所でKinKi Kidsや多くのタレント達が築き上げた歴史を守りたいという譲れない思いがありそうだ。

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