警視庁捜査一課は4月1日までに、東京都渋谷区に住む地方公務員の山崎俊範容疑者(33)と、港区に住む弁護士の笹川大智容疑者(33)を不同意性交などの疑いで逮捕した。2人は昨年11月20日深夜から昼にかけて、山崎容疑者の自宅マンションの一室で、飲酒酩酊した20代女性に対し、わいせつな行為をしたというもの。
「事件前夜、両容疑者を含む男女8人が同マンションの共有スペースで、合コンをしていた。2人はあらかじめアルコール度数の高い酒を用意していて、ゲームに負けた人がそれを一気飲みするように計画。5人は会が終わると帰宅したが、被害女性だけは泥酔状態で帰宅できなかった。3人でそのまま山崎容疑者の部屋に泊まることとなり、そこで両容疑者は犯行に及んだとされる」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対して、山崎容疑者は、
「(被害女性との)同意があった」
と容疑を否認。一方、笹川容疑者は黙秘しているという。
ときどき若い人たちがお酒を飲んで騒いでいた
事件現場となった山崎容疑者のマンションは、ワンルームで家賃が月17万円前後と高額。同マンションの住民に話を聞くも、「20~30代の単身者が多くて、入れ替わりも激しい」ようで独身だった山崎容疑者を知る者はいなかった。
問題の共有スペースは7階にあるようで、広さは20畳ほどだという。
「事前に予約すれば無料。酒類の持ち込みも可で、ときどき若い人たちがお酒を飲んで騒いでいますよ」(同マンションの住民)
山崎容疑者は、同マンションから地下鉄一本で行ける中央区役所に勤務。同区役所に問い合わせると、突然の逮捕に困惑しながらも、容疑者が現在も職員のままであることを認めた。
仕事を真面目に、責任を持ってやっていた
「2014年4月1日から働いております。最初は税務課で、19年4月からはオリンピックパラリンピック調整担当課、22年4月から現在までは政策企画課でした」(同区役所の担当者、以下同)
無断欠勤などはいっさいなく、
「与えられた仕事を真面目に、責任を持ってやっていましたね。周囲ともコミュニケーションをとりながらやっていたので、とくに問題はなかった」
酒癖については、
「コロナが明けてからはで部署のメンバーと数回飲みに行っています。口数こそ多くはないですが、とくに酒に飲まれるというタイプでもなかったと思いますが……」
一方、笹川容疑者も独身。ワンルームで家賃月20万円弱という、港区の高級マンションに暮らしていた。
同マンションから10分ほど歩いたところに、笹川容疑者の職場だった弁護士数600人を誇る名門法律事務所がある。
笹川容疑者は慶應義塾大学法学部、東京大学法科大学院を卒業して、直後に司法試験に合格。17年には同事務所へ入所している。同事務所に問い合わせると、
「笹川容疑者はすでに退職しております。4月1日付けで本人から退職届が出ていたため、受理しました」
仕事ぶりなどについては、事件が捜査中のため、コメントは控えたいとのことだった。
高収入の仕事に就き、プライベートも十分に謳歌していた独身貴族の2人。容疑が事実であるならば、そのすべてを失うことになるだろうーー。