「日焼け止めは若々しい素肌を保つために、毎日欠かさず使ってほしい」と話すのは、美容家の平松亜紀さん。きめ細かくたるみのない白い肌は、55歳とは思えないほど。
シーン・使用感・肌の色で選ぶと失敗なし!
家の中で過ごす時間が多い人も、紫外線による光老化に注意が必要だという。
「一部の紫外線は窓も通過するので、外出しなくても日焼けはします。これからは紫外線がますます強くなり、たった数分間、ベランダで洗濯物を干すだけでも肌にはかなりのダメージに。
また、太陽光に含まれる『ブルーライト』もシワやたるみの原因となるのでUVケアは必須です」(平松さん、以下同)
敏感肌で乾燥しやすいという平松さんが、日焼け止めを選ぶ基準とは?
「成分表示を見て、保湿効果が高いかをまずチェックします。潤い不足は、さまざまな肌トラブルを引き起こすことも。また、色つきのものは自宅でメイクをしないときに、それひとつですませてしまえるので、ひとつあると便利。
今はスキントーンを上げてくれるものやスキンケア効果があるものなど、高機能の日焼け止めが多いので、上手に使えば若々しい印象に仕上がります」
店頭に並ぶ多くの商品から自分に合う日焼け止めを選ぶには「使うシーン(室内やアウトドア)・使用感・肌の色」の3つがポイントだそう。
「外にいる時間が長い人はSPF、PA共に高いものを選択。室内で過ごすときはSPF20~30で十分です。使用感はミルクやローションタイプなど、つけ心地がいいものが肌負担が少なくておすすめ。
店頭サンプルがあれば試してテクスチャーを確認したり、メイクの仕上がりが自然になる色を選びましょう」
また、去年以前の日焼け止めを使うのはすすめられないと語る。開封して1年以上たつと、保管状態が悪ければ劣化している可能性も。
「今の生活スタイルや肌質に合う日焼け止めを使って、いつまでも若々しい素肌をキープしましょう」
平松さんの“推し”日焼け止め7選
最初の2つは平松さんが激推し!
レシピオ モイスト UVミルク/マツキヨココカラ&カンパニー
50ml:1650円、SPF50+/PA+++
乾燥による肌荒れ対策にもなる敏感肌用の日焼け止め乳液。アミノ酸やヒアルロン酸などの美容液成分を配合。顔とボディ、両方に使える。
ローション感覚ですーっとなじむ
「アミノ酸やヒアルロン酸は、もともと肌に存在していて年齢とともに不足する成分。それがたっぷり配合されているのがうれしい!のびがよく白浮きしないので使いやすい」
ユースキン製薬 シソラ UVミルク/ユースキン製薬
40g:1254円 、SPF38/PA+++
潤い成分のシソの葉エキスを配合。外部刺激に敏感なピリピリ肌を紫外線から優しくカバー。汗や水で落ちにくいのに、石けんで落とせる独自処方。
肌の調子が悪いときも使える強い味方
「3年以上愛用中。日焼け止めによっては乾燥やつっぱりを感じることがあるのですが、これは塗ると肌が潤いで満たされる感じがします。コスパも最高!」
イハダ 薬用フェイスプロテクトUV ミルク/資生堂
医薬部外品・30ml:1980円〈編集部調べ〉、SPF50+/PA++++
花粉などから肌を守る高精製ワセリンと、シミを防ぐ「トラネキサム酸」を配合。クリアベージュカラーで、色ムラや毛穴をカバーしてツヤ肌に。
高機能でアラフィフの肌を守る
「高精製ワセリン配合で乾燥しにくい逸品。潤いをキープしながら紫外線をカットしてくれるので、一時的に肌の調子が悪いときに最適。ブルーライトカット機能もポイント高し!」
なめらか本舗 リンクルUV乳液/常盤薬品工業
50g:1100円、SPF43/PA+++
独自の豆乳成分が入った日中用カバーUV乳液。ほうれい線や小ジワを目立たなくして、時間がたってもメイクよれが気にならない肌へ。
ベースメイクもできて便利!
「ベージュの色つきでファンデいらず。1分でベースメイクが完成するのでタイパもいいですし、この値段で保湿成分のピュアレチノールが入っているのもGood」
パーフェクトワン SPモイスチャーUV /新日本製薬
50g:3300円、SPF50+/PA++++
UVカット力と保湿力がダブルで持続する、クリームタイプ。光を味方にする2種のパウダーを配合。色ムラを美しく整える。
年齢肌の“アラ”を自然とカバー
「乳液のようで、のびがよく、しっとり感が持続。日焼け止めなのにくすみなどの“アラ”をカムフラしてくれます。これを塗ってメイクをすると仕上がりが特別いいんです!」
キュレル 潤浸保湿 UVエッセンス/花王
医薬部外品・50g:1760円〈編集部調べ〉、SPF30/PA++
紫外線吸収剤無配合で無香料・無着色など、乾燥性敏感肌を考えた低刺激のエッセンスタイプ。セラミド機能成分などの保湿成分を配合。
ノンケミカルで敏感肌に優しい
「ノンケミカルで肌に優しく、肌の中のセラミドをサポートする成分が入っているところがお気に入り。肌荒れや大人ニキビなどが出やすくなる時季に」
サンカット(R) トーンアップUVエッセンス
50ml:1650円、SPF50+/PA++++
くすみや毛穴&色ムラ、赤みなどをカバーしたり、血色や立体感をアップさせる5種類のラインナップ。それぞれ異なる香りでフレグランス効果も。/コーセーコスメポート
肌悩みをコレ1つでカバー
「血色不良、毛穴や色ムラを隠したいなど、悩みに合わせて選べるのもポイント。日焼け止め選びに迷ったら、まずはコレを買ってみたらいいのではと思えるほど、秀逸な日焼け止めです」
花王/0120-165-698 コーセーコスメポート株式会社お客様相談室/0800−222−2202 資生堂お客さま窓口/0120-81-4710 新日本製薬/http://www.shinnihonseiyaku.co.jp 常盤薬品工業株式会社お客さま相談室(サナ)/0120-081-937 ユースキン製薬お客様相談室/0120-22-1413 マツキヨココカラ&カンパニーお客様相談室/0120-845-533
正しい「日焼け止めの塗り方」
シミ・シワ・たるみをSTOP!
スキンケア後、紹介する方法で日焼け止めを塗ってからメイクを。効果を発揮させるために、外出の30分前には塗り終わっているのがベスト。
1:おでこ・鼻・頬・あごに塗る
ティースプーン1杯程度の日焼け止めを手の甲に出す。薬指と小指で適量を取り、おでこ全体に広げながら塗る。同じように適量を鼻→左右の頬→あごの順で顔の広い部分に塗る。
2:首とあご下も忘れない
手の甲の日焼け止めを両手のひらに広げる。両手で挟むように首全体とあごの下に塗り、手のひらで押し込むようになじませる。
3:小鼻や目元はスポンジで
残りの日焼け止めをスポンジに取り、小鼻のまわりや目頭、目尻、口まわりなど凹凸のあるパーツに塗る。日焼け止めを少し出し、一番日焼けしやすい頬や鼻に追い塗りする。
《メイク直しをするときは》
ティッシュで余分な皮脂をオフし、UV効果のあるプレストパウダーでメイク直しをすると簡単。日焼け止めを塗り直すなら、乳液とコットンでおでこや鼻、頬のメイクをさっとオフしてからに。
教えてくれたのは……平松亜紀さん●日本化粧品検定協会認定 コスメコンシェルジュR。“お肌に寄り添う美容家”として、「一生もの美肌メソッド」を考案。オンラインセミナーやSNSで発信中。
取材・文/釼持陽子