「世界中の多くの人の友達として愛され続けている『きかんしゃトーマス』で、声優をやらせてもらえると聞いたときには“まさか”と思いました。声優デビューしたときもびっくりしましたが、今回は別な驚きがあって。2作目にして“声優として売れたな”と思いました(笑)」
と、ディーン・フジオカ。4月19日公開の『映画 きかんしゃトーマス 大冒険! ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』でゲスト声優を務めている。声優としては、映画『フラ・フラダンス』(2021年)以来、2作目となる。
「街をパトロールするときに眼鏡をよくかけます(笑)」
ディーンが声を吹き込んだのは、リサイクル工場で発明をしている機関車・ウィフ。鉱山でかつてなかった地鳴りが続き、貨車が消える……そんな謎を追うトーマスたちにアドバイスをするキーマンだ。
「やっぱり人間ではない役、機関車なので。どういうアプローチをしたらいいのか、まずはネット検索しました。ウィフはタンク機関車なので小回りが利く。だから、機転が利くような感じを意識しました。スクラップから新しい価値を生み出すサステナブルなキャラクターなので、説教くさくなく、頭でっかちにならないように伝わったらいいなと思って収録に臨みました」
ウィフのゆったりとした口調は、普段イメージするクールなディーンの話しぶりとはまったく異なる。
「狙いどおりです(笑)。声だけの表現なので、とても繊細で微妙な変化を、集中力をもって挑戦できる。俳優としての演技とも、シンガー・ソングライターとしてのレコーディングともまたちょっと違うコンビネーションで、今までの経験値が活かせる。そんなキャリアが始まっていくんじゃないかな。これからも、声優として羽ばたいていきます(笑)」
丸メガネが印象的なウィフ。ディーンに、生活の中でメガネをかけるシーンについて聞いてみると、
「結構かけていますね。裸眼でも大丈夫なので、視力矯正という意味合いではなく。サングラスほどには黒くない、ライトブラウンだったり青みがかっていたりするものを。オシャレとして? そうですね。街をパトロールするときによくかけます(笑)」
子どもたちに届けたい思い
『きかんしゃトーマス』に夢中になっていたころ。ディーンはどんな子どもだったのだろう?
「トーマスを見たら、夢に出てくるような繊細な子でした(笑)。おとなしかった? どうだろうな。アニメを見たり、ゲームやったり。そういうインドアのアクティビティーも好きだったし。大自然の中に行くのも好きでしたよ」
『きかんしゃトーマス』は来年、出版80周年を迎える。読者世代がイメージする旧キャラクターが刷新されたのは一昨年。より子どもウケする、ポップな雰囲気に。
「本当に間口が広くなったなと思います。インパクトの残し方としてはどっちも正しいなと思います」
プライベートでは、男女の双子&次男という“3児の父”でもあるディーン。本作から世界の子どもたちに受け取ってほしい思いを尋ねると、
「知らない世界を冒険してみるという好奇心。湧き上がるパッションのようなものに従って、一歩踏み出してみる。それが未来につながっていく。最初から答えが用意されていて“この次はこれをやる”という生き方も賢いのかもしれないですけど。時に、自分の中でこみ上げてくる衝動があったら、やっぱりちゃんと向き合って。それを無視せずに感じられるピュアな心でいられたら、きっと人生が面白いんじゃないかなと思いますね」
ディーンの“ひみつ”教えて!
ー本作のタイトルは『映画 きかんしゃトーマス 大冒険! ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』。ということで、秘密をひとつだけ教えて。
「なんだろうな? 秘密。パッと思いつかないんですけど……。うーん。トーマスも好きだけど、スヌーピーも好きです(笑)」
ゲスト声優/ディーン・フジオカ、やす子
4月19日(金)全国ロードショー(C)2024 Gullane(Thomas)Limited.