今や世界の共通語となったShohei Ohtani。日本が生んだ世界のスター、大谷翔平選手を本場アメリカの地で応援したい! 現地ファンに交じってネイティブっぽい英語をバリバリに駆使して、SHO-TIMEで盛り上がりたい!
そんな英語初心者の思いに余裕で応えてくれるのが、ネイティブスピーキングコンサルタントの甲斐ナオミ先生。なんとカタカナを読むだけで7日間で英語がペラペラになって、ネイティブ気分を味わえるのだとか。先生、本当ですか?
カタカナ英語で推し活!
「もちろんです! スポーツを始めるとき、プロっぽい道具をそろえたら何となく気分が上がり、うまくなった気がするじゃないですか。英語も同じで、まずは形から入るのが大事。最初にやるべきなのは、“今の発音、ネイティブっぽい!”と周りから驚かれるような発音でカッコよく英語を話せるようになることです」(甲斐先生、以下同)
OH……確かに、日本人が英語を勉強してもなかなか話せないのは“いかにも日本人っぽい発音”が気恥ずかしいから、ということが多い。最初からネイティブっぽい発音なら、堂々と英語で大谷選手を応援できる。
「英語って腹式呼吸なので、声が大きくなる。英語でしゃべるときに人格が変わる人は結構います。私の生徒さんでも、英語で話すほうが楽だという人も。その生徒さんは、最初は英語がまったく話せず、10年間ぐらい教えるうちに流暢になりました。
日本語だと気を使うけど、英語で話すときは自分の言いたいことをダイレクトに言えるから、すごく楽しいそうです。
帰国生の人気YouTuber、ケビンさんもそんなことを言っていました。“日本語で話すとおとなしくなる”って。複数の言語を話す人は、無意識に切り替えているのかもしれませんね」
なるほど。カタカナ英語を使って“英語人格”に変貌してしまうことが、ペラペラへの道の一歩なのか。
「日本の学校では単語や難しい文法を覚えたりすることが中心。実際に海外の人と会話ができないのは、はしょりや音同士のつながりをマスターしていないからです」
いつの間にかネイティブ耳に
甲斐先生のカタカナ英語のすごいところは、カタカナ表記を読んでいくうちに、発音する際の音の「はしょり」や「つながり」に意識的になること。
その結果、ネイティブにはこんなふうに聞こえているのか」と気づき、英語の聞こえ方までが「ネイティブ耳」に近づいてくるのだとか。
「赤ちゃんは単語を一つひとつ覚えるわけじゃない。朝起きて、お母さんが“グッモーニン”って言うから、“おはよう”はグッモーニンかって覚えるわけじゃないですか。“グッド”と“モーニング”をバラバラに覚えません。
日本の学校教育で教えている英単語の数ってものすごく多いですが、あれはほとんどネイティブの人が使わない単語。実際のビジネスの現場では、少ない単語を使い回して会話している。単語よりも、フレーズとか熟語。
“ウェイクアップ”とか“ゲットオフ・オン”はネイティブの人たちがすごく使うので、そちらを覚えたほうが良いです」
単語の暗記ではなく、耳を鍛えるべし! ちなみに「ありがとう」は「センキュー」ではなく「フェンキュ」。先生、これで本当に通じるんでしょうか?
「先日のラジオ収録での話ですが、リスナーさんが“嘘だろ”と思って、ネイティブに近い人に試してみたら全部通じたそう。日本人には通じなかったみたいですが(笑)。私の生徒さんで、お母さんは英語ができず、娘さんは流暢に話せる方がいます。お母さんがカタカナ英語を読んでみたら、娘さんが全部理解できたって話もありました」
ガレ!(Got it!=わかった)翔平応援だけじゃなく、来日アーティストの推し活にも使っちゃおう!
覚えたい!推し活15フレーズ
「ガチ恋です」
→I'm crazy in love with you!(アン クエイズィ インラヴイヴュ)
「翔平グッズを集めています」
→I'm collecting everything Shohei.(アンム クレッティン エヴイフィン ショウヘイ)
「翔平は私の推しです」
→Shohei's my absolute fave.(ショウヘイズ マイアッブソルーッ フェイヴ)
「世界一イケメン」
→He's the most gorgeous guy in the world.
(ヒーズダモウス ゴーァジュス ガーイ インダ ウァーゥッ)
「ビジュアルよすぎ」
→He's drop-dead gorgeous.(ヒーズ ジュアップデッ ゴーァジュス)
「ウインクして」
→Can you wink for me?(ケニュ ウィンッ フミ)
「あなた、サイコー!※本人を目の前にして言うとき」
→You rock!!(ユ ルァック)
「ファンサして」
→Can you give fan service?(ケニュ ギヴ ファン スァーヴィス)
「推ししか勝たん」
→My fave's the best!(マイ フェイヴズダ ベッス)
「待ってムリしんどい」
→This is too much.(ディスィズ トゥー マッチュ)
「控えめに言って最高」
→You're perfection, to say the least!(ユァ プフェックシュン トゥセイ ダリース)
「箱推しです」
→Love you all!(ラヴュ アーォ)
「強火担(大ファン)です」
→I can't get enough of you!(アイケーン ゲリナ フォヴュ)
「布教したい」
→I want the whole world to know about you!(アワンダホーゥ アワンダホーゥ トゥノウバウチュ)
「沼にハマった」→I'm so into you! I'm addicted to you!(アンム ソウ イントゥユ アマ ディックテッ トゥユ)
『7日間で英語がペラペラになるカタカナ英会話』(Gakken刊)
取材・文/ガンガーラ田津美 撮影/伊藤和幸