今年の1月1日にデビューした、元King & Princeのメンバーで結成されたグループ・Number_i。滝沢秀明が設立したTOBEに所属する彼らが快挙を達成したようだ。デビューしてまだ間もないにも関わらず、毎年アメリカで開催されている世界最高峰の野外フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival 2024」(通称・コーチェラ)に、日本時間4月15日に出演したのだ。
過去に宇多田ヒカルやPerfumeなどが出演
アジアにルーツを持つアーティスト達が所属する、アメリカの音楽レーベル・88risingが主催する「88rising Futures」のステージに登場。単独ステージというわけではないが、フェスの規模を考えると初海外ライブでコーチェラはかなりの凄さだ。コーチェラには、過去に宇多田ヒカルやPerfumeなどの日本人アーティストが出演している。
しかし、他の出演者と比べると《本当に海外で人気あるの?》《他の出演者は日本独自感があるけど、Number_iは果たして?》と疑問の声もあがっていた。
「実際、Number_iのステージはファンの目から見てもアウェー感が強かったようです。キンプリで活動していた時のウチワを持参して参加した日本人のファンもいたようですが、他の日本人アーティストと比べると、課題が多く残ったという印象があります」(音楽誌ライター)
盛り上がってるのは日本人だけ
今回、同じ「88rising Futures」のステージには、日本人アーティストとしてYOASOBIや新しい学校のリーダーズ、Awichも出演。特に、新しい学校のリーダーズはYOASOBIやAwichと共演したり、単独出演で「GOBI STAGE」のトリを務めたりと大活躍だった。Number_iのステージはYouTubeでも配信されており、ネット上では
《盛り上がってるのは日本人ファンだけ》
《今回は大成功ってわけにはいかなかったけど、これから頑張ってほしい》
など、様々な感想が上がっている。
「元々Number_iは海外進出を目標に掲げていました。メンバーの平野紫耀もキンプリを脱退し、ジャニーズ事務所を退所する際に《海外で活躍できるグループを目指していたが、年齢的にもう遅いと感じ、目標を失った》とコメントしています。色々な意見がある中で、今回の海外でのステージは、メンバーにとってもファンにとっても大きな1歩となったのではないでしょうか」(前出・音楽誌ライター)
Number_iは本格的なヒップホップ路線で、キンプリ時代からの一部のファンからは《イメージと違う》と言われてしまうこともあった。さらにTOBEが開催した東京ドームのライブ出演時には、ジャニーズ時代にはなかった「女性ダンサーとの共演」があったりなど、これまでのファンからは賛否の声があがっている。
しかし海外進出を意識しているメンバーにとって、一部のキンプリ時代のファンがついて来れなくなるのも覚悟の上での変化なのだろう。今後はどんな形で突き進んでいくのか、彼らのパフォーマンスに注目していきたい。