《普通に40代じゃん》
《過度の褒めはもはやディスり》
《叩かれるからこういう表現やめてほしい》
“叩かせようとしている?”
これらは歌手・中島美嘉のスポーツ紙記事に対するネット上のコメントだ。どんな記事だったのかというと、
「中島さんのインスタグラム投稿を引用して《中島美嘉41歳“永遠の20代”》と見出しをつけたものでした。シンガポール旅行中の中島さんは薄いメイクでリラックスした様子が若々しい印象ですが、20代と言われると疑問が湧く人も多いでしょう。過度の褒めコメントはファン以外には反感を買ってしまう。
タレントの坂下千里子さんもインスタの投稿を拾われて《48歳の最新姿に驚きの声「年々若くなってる?」》と記事を出されて“年を重ねても可愛いけど若くはない”とツッコまれていました」(情報番組スタッフ、以下同)
タレントの益若つばさも、たびたび“被害”に見舞われている。
「先日も長男の高校入学式の投稿に対してネットメディアが《38歳とは思えない! 若々しい姿に「同級生みたい」「世界で一番可愛い母親」》と記事にし、その記事のコメント欄には“普通におばさん”“高校生に見えるわけない”などの言葉が並び、益若さんのSNS自体に苦言を呈する人まで現れました」
大沢あかねも《「どんどん若くなっていない!?」大沢あかね38歳大胆イメチェン》という記事に対して批判が相次いだ。
「“叩かせようとしている?” “加工じゃん”などのコメントが相次いで、最終的には夫の劇団ひとりの浮気疑惑にまで発展していました」
いずれも本人が発信したわけではないのに、炎上に巻き込まれるという不条理きわまりない状態。この現象に物申したいというのがジャーナリストの当山みどりさんだ。
「“若く見える”は褒め言葉ではない」
「そもそも女性に対して“若く見える”は褒め言葉ではない、ということを声を大にして言いたいです。
白髪染めでおなじみのホーユーが行った調査でも50代から70代の7割近い女性が《見た目よりも若く見られたい》よりも《年相応に見られたい》と回答しています。年齢など関係なく自分相応でいたい、と考える女性が多いんですね。若く見えたところで、実際は若くないのだから年齢なりの美しさを褒めてほしいと考える女性が多いんです」
最近では“若見え”発言を悪口だと考える女性も。
「こちらは褒め言葉のつもりで使っていても、“若づくりをしていると思われた” “未熟と思われた”などとマイナスに捉える人が多いというんです。それでママ友トラブルに発展したという事例もネット掲示板などで散見されています」(当山さん、以下同)
では、どう置き換えれば?
「シンプルに“おきれいですね”がいいと思います。ただ、タレントさんにきれいというだけでは記事になりませんから、“若見え”表現を多用する記事は減らないと思いますね」
タレント本人が“若見え”を発信しているとは限らないことは忘れずに!