5月6日、世界スーパーバンタム級の4団体統一王者・井上尚弥が東京ドームにルイス・ネリを迎えて防衛戦をおこなった。プロ初のダウンを奪われるなどヒヤッとする場面はありつつも、終わってみれば6回TKOでの完勝。試合後のリングでは、ラウンドガールたちも見守る中で次戦のサム・グッドマン戦を《9月ごろ》と予告した。
注目を集めたラウンドガールたち
井上の今後への期待も高まる中、意外な注目を集めたのがラウンドガールたちの存在。視聴者からは、《ラウンドガールの人めっちゃ美人だった!あれ誰なの?》《ラウンドガールの美しさが気になってインタビューに集中できない》といった声が。一方で、
《ラウンドガールってそもそも必要?何のためにいるのかよくわからない》
《華を添えるみたいな意見も聞くけど、あの場に華なんて必要なのかな?》
《女性をモノ扱いしてるようで、なんか気持ち悪い》
など、批判的な声も多く上がっていた。
「今回の東京ドームでは、雪平莉左、新唯、黒木麗奈、天野レナの4人がラウンドガールを務めました。雪平はグラビアアイドルとしても活躍していて、2月17日の『スポーツニッポン』ではHey!Say!JUMPの伊野尾慧との交際も報じられていますね。彼女は2022年の井上vsノニト・ドネア戦でもラウンドガールを務めていて、そこで『美しすぎるラウンドガール』として一躍注目を集めました。タレントにとっては、一気に知名度を上げるためのチャンスの場でもあります」(スポーツライター)
井岡一翔のタイトルマッチ戦でも物議
ラウンドガールの存在は、度々賛否を呼んでいる。2022年7月におこなわれた井岡一翔のタイトルマッチ戦では黒いビキニを着たラウンドガールが登場。際どすぎる衣装に《さすがにやりすぎでは》《ボクシングを真剣に見てたのに、一体何を見せられているんだ》との意見も。
「実は、海外でもこの話題が取りざたされたことがあります。元UFCのライト級王者・ハビブ・ヌルマゴメドフは2021年に、《無駄な存在》と痛烈にラウンドガールの存在を否定。これに対し、女性ボクサーで元IBFのバンタム級王者であるエバニー・ブリッジスが《(リングガールの存在は)エンターテインメントの一部》と反論したりと議論になっていました」(前出・スポーツライター)
2021年の『Number Web』では、グラビアアイドル、ラウンドガールとしても人気の来栖うさこに「リングガール不要論」についてインタビューをおこなっている。来栖は《絶対に必要な存在かと言われたら、そうではないかもしれないです》としつつも、《ラウンドガールが、格闘技への入口になることもあると思う》《今の格闘技イベントはグラビアアイドルがラウンドガールをやることが多いんです。それぞれにファンがいるから、格闘技を知る“窓口”になれる》とラウンドガールの意義を語っていた。
さまざまな意見はあるものの、ラウンドガール当人たちはプロ意識を持ってリングに華を添えているようだ。