肌のお手入れに余念なく、SNSで最新の美容情報をキャッチし、「ホントにシニア世代?」と目を疑うほどの若々しさをキープする。「お金よりも手間をかけること」「健康という土台こそ大事」と語る美熟女に、日々のケア法を聞いた。
輝くような“白玉肌”を持つ美肌研究家の白川みきさん(61)は、「エステや高級化粧品に頼らない」がモットー。お金をかけずにできる、日々の美容習慣を聞いてみると――。
“美に一発逆転はない”から年齢に応じてコツコツと
「お手入れをするときは、ゆっくり呼吸を意識しながら行うと、肌細胞が活性化するといわれています。好きな香りのコスメを使うと、めぐりがよくなるのでさらに効果的です。これだけで肌のトーンが変わると思います」(白川さん、以下同)
30代から紫外線対策と保湿に力を入れるようになり、アラ還になってからは、特に肌に負担をかけない「こすらない」美容を徹底中だ。
もうひとつ、白川さんがずっと続けているのが「舌回し」エクササイズ。
「唇を閉じたまま、舌先を大きな円を描くように右回しと左回し、20回ずつ行います。顔色もよくなるし、表情筋が刺激されてフェイスラインが締まり、口角が上がって表情も明るくなるんです」
今後目指すのは、多少のシワやシミがあってもツヤや弾力がある素肌美。
「生きている限り老化は止められませんが、自分に自信を持てるよう、いろいろトライするつもりです。また、外見だけでなく、内面の優しさやピュアさを年齢にとらわれずに大切にしたいです」
また、髪は“顔の額縁”と考えており、スキンケアと同等に手をかけ、きれいなストレートロングをキープ。
「ブラッシングは毎日欠かしません。ドライヤーを使うときは頭皮美容液などで乾燥対策をしてからにしています」
健康に関することには、お金を惜しまない派で「健康オタク」を自負している。
「健康だからこそ美しくいられると考えているので、毎年、必ず“検診月間”を設けています(笑)。胃カメラ、大腸カメラ、乳がん、子宮がん、脳、血液、骨密度など全身チェック。
検査をすることでさらに健康維持へのモチベーションが上がるんです。また、歯のメンテナンスも、1~2か月おきの頻度で続けています」
身体づくりのため、最近では筋トレとマシンピラティスに通い始めた。
「55歳ごろから代謝が下がり、脂肪がつきやすくなったと実感。適度なふくよかさは幸せ感がありますが、太りすぎれば見た目年齢も上がって見えますし、筋肉量も減って健康面でもよいことはありません。運動を取り入れ、素敵な洋服が着こなせるスタイルをずっとキープしたいですね」
アラ還からやめたこと
◆美顔器は使わない
「肌をこする行為が肝斑やシワの原因になると考え、一切使わなくなりました」。その分、普段のお手入れにじっくり時間をかけている。
アラ還から始めたこと
◆筋トレ&ピラティス
程よく筋肉のついたハリのある身体でいるために、筋トレとマシンピラティスをスタート。
「こまめにトレーニングをしているので、現在は骨密度が120%を超えています(笑)」
【髪と頭皮のため、ブラッシングは朝晩】
ツヤ髪を保つために、朝晩のブラッシングが習慣。ブラシの先端にセラミドを配合した「クッションブラシ」は、とかすだけでツヤツヤに
【特別な日は、朝晩にパックをプラス】
「私のスペシャルケアは、毎日のスキンケアにクリームパック、シートパックを朝と夜に加えるのが定番。シートパックは昔から大好きで、お風呂の中でも使っています」
【朝の洗顔は水洗いだけ。徹底保湿&日焼け止めは必須】
朝は石けんを使わず素洗いをし、導入美容液のあとに化粧水、美容液、クリームを順番に重ね、日焼け止めまでしっかりと。自ら開発・プロデュースした「ヒト幹細胞培養液」を配合したスキンケア商品を愛用
取材・文/鈴木晶子