大谷翔平の元通訳・水原一平被告の騒動に進展があった。日本時間5月15日に罪状認否のため、裁判所に出廷予定だが、それを前にして司法取引が成立した。
「水原被告は銀行詐欺罪などの罪を認め、司法取引に応じました。裁判記録によると、水原被告は約26億4000万円を大谷選手から盗んだとされています。水原被告は大谷選手に成りすまして少なくとも24回、銀行に電話をし、違法なブックメーカーに送金。さらに、昨年9月には歯の治療代として、6万ドル(約930万円)が必要となり、大谷選手の口座から小切手で支援を受けましたが、そのお金を自らの口座に入金。実際の治療代は大谷選手のデビットカードを使用していたことなども判明するなど、次々と“悪事”が明るみに出ています」(スポーツ紙記者、以下同)
別の罪を犯していたことも公になった。
「水原被告は虚偽の納税申告容疑でも訴追されました。既婚であるにもかかわらず、未婚と申告して不正に控除を受け、大谷選手の口座から得た410万ドル(約6億3600万円)も申告していませんでした。最高で禁固33年となる可能性もありますが、司法取引で減刑される見込みです」
「いてくれてよかったな」
アメリカでは水原被告の一連の騒動がテレビドラマ化されることも発表され、世界の注目を集める大きなスキャンダルに巻き込まれた大谷。だが、そのプレーには影響が微塵も感じられない。
「4年連続で2桁本塁打を記録。今季も本塁打王を争うほどの活躍を見せています。打率と打点でもリーグ上位の成績を残しており、三冠王獲得も期待されます」
長年の“パートナー”の裏切り行為がありながらも、活躍を続けることができるのは、やはり“家族”の存在が大きいのだろう。
「大谷選手は真美子さんと愛犬のデコピンと“3人暮らし”。ドジャースへの移籍、結婚、水原被告の騒動など、激動のシーズンを過ごしていますが、真美子さんについて、“隣に誰かいるかどうかはだいぶ違うと思う。いてくれてよかったなって思う時はあったかな”と感謝していました」
球場では真美子夫人とデコピンが度々、観戦しているが、なかなか落ち着いて一緒に過ごす時間はないよう。
「ほとんど毎日のように試合があり、遠征も多いので、真美子さんとは散歩に行く程度と、大谷選手は新婚生活について話していました。シーズン中は、常に一緒にいるということは難しいかもしれないですが、デコピンとも一緒に散歩をして、日々の疲れを癒しているのかもしれません」
大谷のインスタグラムにはデコピンが何度も登場。かわいがっているようだが、動物と触れ合うことは人にいい影響を与えると一般的にいわれている。どんないい効果があるのか、アニマルセラピーの活動をしている『とちぎアニマルセラピー協会』に聞いた。
「動物と触れ合うことで気持ちが前向きになると、以前から経験則的にいわれていました。最近では科学的に解明されてきています。例えば、犬と人が触れ合うことで幸せを感じたり、気持ちが前向きになるホルモンが人の身体の中で多量に分泌されるということがわかっています」
こうしたアニマルセラピーは多くのところで取り入れられているという。
「入院している患者さんのために、アニマルセラピーを導入している病院があります。海外ではオリンピックの予選会にセラピー犬を呼び、選手をリラックスさせたこともあります。そういう場ではプレッシャーがかかるので、気持ちをほぐして本来の力を発揮するために、触れ合ってから予選会に臨んだようです」(とちぎアニマルセラピー協会)
大谷夫妻の“ゲン担ぎ”
デコピン以外にも真美子夫人が“推す”動物がいて─。
「真美子さんはクオッカという動物が好きと話していました。オーストラリアにいるカンガルーの仲間にあたるかわいらしい小動物です。もしかしたら大谷選手と一緒に動画を見ているかもしれませんね」(真美子夫人の知人)
クオッカとはどういう動物なのか。日本で唯一、クオッカを飼育している『埼玉県こども動物自然公園』の田中理恵子園長によると─。
「クオッカはわかりやすく説明すると、小さなカンガルーです。大きさとしては猫くらい。基本的にはおとなしい性格ですが、オスが縄張り争いをするときには激しいケンカをします。生息地としてはオーストラリアですが、希少動物なので保全活動が行われています。保全活動をしないと10年で絶滅するともいわれています」
2019年ごろから世界で注目が集まり始めたというクオッカ。その姿からあるニックネームもついた。
「下からのアングルで見ると口角が上がっているため、笑っているように見えます。そこから“世界一幸せな動物”と呼ばれるようになりました。クオッカとツーショットを撮ると幸せな気持ちになれると、アメリカのセレブたちがオーストラリアまで行って写真を撮ってSNSにアップしたりしています。最近では企業のマスコットにクオッカが使われたりと、人気が出てきている印象です」(田中園長)
縁起のいい動物以外にも、もう一つ“ご加護”がありそうな特別な趣味が真美子夫人にはあるという。
「バスケの選手時代は神社やお寺を巡って御朱印を集めることにハマっていました。遠征に行くと、現地の神社などにほぼ必ずお参りしていました」(前出・真美子夫人の知人)
実は大谷にも、信心深いところがあった。
「エンゼルス時代、不調になると、打席でつける手袋を替えたり、“バットを生き返らせる”と言って心肺蘇生のようなしぐさをしたり、“眠気覚まし”のコーヒーをかけたりしていました。ほかにもチームメートとお互いのバットに“ヒット”と書き合うことも。そこから調子を上げていましたね」(前出・スポーツ紙記者)
縁起を大事にする2人。幸いにもロサンゼルスには、アメリカではとても珍しく、貴重な場所があった。
「『リトルトーキョー』という日本人街があるのですが、そこに高野山の米国別院があるんです。御朱印をもらうことも可能。真美子さんなら、絶対に訪れたい場所でしょう」(在米ジャーナリスト)
移籍に結婚、“親友”の裏切りと環境が大きく変わった今年。ここまで好調なのは、真美子夫人のおかげ!?