「基本的には“掃除がしにくい”と感じたら、浮かせられないかな?と考えることが多いです」と言うすずさん。
お掃除のハードルが下がる!カビ&ぬめり知らず♪
「ものが床にないだけで、掃除はぐんと楽になるし、時短にもつながります。浮かせる収納にすることで、壁に収まる分だけになるので自然とものの数も減りました」
いちばんやってよかったところは、お風呂場。
「水まわりのものを浮かせると自然に水けが切れて衛生的ですし、見た目もスッキリ」
他にも、お風呂上がりにカビの発生を予防するという50度のお湯を浴室全体にかけてから冷水をかけ、仕上げに拭き掃除をするなどしてキレイをキープ。これで梅雨シーズンでもカビ&ぬめり知らずに。
お風呂場
すべてマグネット収納にしたことで、ぬめりやピンクカビ、汚れを撲滅!掃除のときにものを動かす手間がなくなって楽ちんに。
水アカがつきやすく、掃除しにくい備え付けの棚は撤去して、すべて浮かせる収納に。掃除が楽!
お風呂場の掃除グッズはマーナの「マグネット5連フック」につり下げて。スプレー型の洗剤は、タワーの「マグネットスプレーフック」を愛用。小ぶりなサイズ感なのにしっかり支えてくれる
タオルハンガーやラック、チューブ&ボトルホルダー、ディスペンサー、すべてタワーシリーズでそろえている。タワーのアイテムは磁石の力が強いので安定感が半端ない
脱衣所・洗面台
スペースの狭い脱衣所、洗面台は、スッキリ見せつつ、洗濯機に取り付けた棚で必要なときだけ収納力をアップさせることに成功。
洗面台横にはイデアコの「ペーパーケース」を設置。ふたを開けるだけで詰め替えできて◎。
マグネットで取り付けできる折りたたみ棚もタワー。お風呂上がりに着る服やタオルをちょい置きするのに重宝。使わないときは、パタッと折りたためて省スペース!
洗濯機横には、バスルームの水分拭きあげ用のクロスをつるして収納。ダイソーの「強力磁力フック」は100均ならではのコスパの良さはもちろん、キッチンなど家のいろんなところで大活躍!
すずさん●スッキリ&快適な暮らしをモットーに、掃除や収納術などおうちを整えるアイデアをブログやSNSで発信している1児のアラサーママ。ROOMインフルエンサー。インスタ(@suzu_home52)のフォロワーは36万人超。
狭い空間もスッキリ!手間をかけずにキレイをキープ
「戸建てですが、脱衣所やお風呂場が狭いため、ごちゃつきを整理するために、あちこちアイテムを浮かせ始めました」とは、つうさん。
「マグネット系のアイテムは、タワーシリーズが多いです。デザインもシンプルなので、なじみやすく、棚を自分の好きな場所につくれたりと大活躍。
マグネットがつかないところは100均の『マグネットシート』や『強力磁力フック』を使ったり、タワーシリーズの吸盤タイプのものを使っています」
梅雨時季に特に気になる水まわりは、浮かせ始めたことで掃除や片付けが楽に。
「スポンジやタワシ、ブラシなどお掃除グッズは、シンクなどにベタ置きにならないよう必ず浮かせます。清潔なお掃除グッズでこまめに掃除をすれば、カビやぬめり知らずで梅雨が過ごせるのでは」
お風呂場
いちいち移動してものを取ったり戻したりする時間がもったいないと思い、マグネット収納ですべて手の届く位置に配置をしている。
石けん置きはマーナ。それ以外のディスペンサー、シェーバーホルダー、マグネットフックなどはタワー。
ボウルはタワーのフックにかけて。お風呂場の中にフックがあると何げに便利。
洗面所
どうしたら洗面台の清潔を保てるかを考えて浮かせる収納に。洗面台にじか置きのものがないので、そもそも汚れにくく掃除もしやすい!
コップは家族それぞれの専用を用意。大人はバスポの「壁にピタッとくっつくはみがきコップ」。子どものコップはセリアの「フィルムフックコップホルダー」で浮かせて収納。コップの底に水がたまらないから清潔!
鏡裏収納には、こちらもタワーのアイテムで歯磨き粉も歯ブラシもつり下げ収納に。
マーナの「洗面スポンジ」は、洗面台まわりの好きな位置に吸盤で取り付けることができて、スポンジを清潔にキープ。気になったときにさっと手に取って掃除できるのがGOOD!
ボトルがぬめりがちなハンドソープはオテルの「ボトルホルダー」で浮かせて。つるつるした面に貼ってはがせるタイプなので、場所の移動も可
キッチン
長い時間、家事をするキッチンは、「使いやすくて気分が上がるもの」を基準にアイテム選び。やる気が出ないときも助けてくれる。
もともとシンクに備え付けてあったラックは掃除もしにくく、カビが発生したので撤去。シンクも広々として、一気に掃除がしやすい。
スポンジホルダーにしてから掃除が楽に。スポンジは数年前から「サンサンスポンジ」一択。へたりにくくてお気に入り
テーブルまわりも浮かせつくす!
テーブルまわりでよく使う、はんこ、ボールペン、修正テープ、体温計をひとまとめ収納。
テーブルに置きがちなスマホは、キッチンカウンター下に充電ステーションを設置。無印良品のケースを、強力両面テープ「魔法のテープ」でペタリ
つうさん●20年間片付けで悩んで、片付けで人生が変わった、整理収納アドバイザーワーママ。夫と娘の3人家族。SNSで片付けのコツを発信しつつ、オンライン専門のお片付けサポートも提供している。インスタ:@tsuu_kurashi
取り出しやすく戻しやすい!死角につるして床置きゼロへ
もとはズボラで掃除嫌いだったというakiさんが編み出した、ムダな動きを最小限に抑えるためのさまざまなつるし、浮かせテクニック。
「使いたいときにすぐに取り出せて、すぐに片付けられるのが浮かせる収納の魅力。座ったままものが取れたり、動線を意識して収納することも大切です」
浮かせる場所は、死角を利用すると、ゴチャゴチャ感が隠れて、スッキリした空間が保てる。
「洗面所やお風呂はできるだけ浮かせることで汚れを防いで掃除しやすく。ものをどかす、戻す、というアクションが減るだけで、圧倒的に掃除の手間が減ります。ササッと拭くだけなら“ながら”掃除で効率的に家事ができます」
お風呂場
水アカやカビを引き寄せるので床置きは絶対にNG!水栓の下の棚は取り外し、すべて掛ける、浮かせる収納にしている。
必要最低限のストックをお風呂の出入り口にタワーのバスケットタワーで浮かせて。お風呂に入っているときに、シャンプーがないなどでお風呂から出るのが嫌で始めた収納術
お風呂の扉上に、セリアの鴨居フックを設置。お風呂から上がって身体を拭いたタオルをここに掛けて一時干しに。朝、洗濯機にポイッ!
洗面・脱衣所
洗面所は収納スペースが少ないので、そこで使うものだけにアイテムを厳選し、手が届くエリアに浮かせて収納。
湿気がこもってカビがちな脱衣所での洗濯機まわりは超有効な浮かせポイント。洗剤や入浴剤もケースのまま平置きすると液だれしたり粉がこぼれたりするのでタワーの「マグネット調味料ストッカー」に入れて収納。
ハンドソープは強力両面テープ「魔法のテープ」で、補充しやすく使いやすいやや高めの位置に。ゴミ箱とペーパータオルは、「ハンギングクリップ」をつけて、突っ張り棒に掛けてつるす。
“挟む”“引っ掛ける”が同時にできる「ハンギングクリップ」。100均でも見つかります。クリアタイプなら見た目もうるさくならない
もう1か所の洗面台には、収納扉を開けるワンアクションを減らすため、横壁にマステ、両面テープを貼り、そこにトタン板をつけてマグネット壁を設置。
キッチン
使い勝手を優先して、立ったときに腕を上下するだけで必要なものが取れるように、収納する場所を決める。よく使うアイテムは引き出しに収納せず、出して浮かせる。
シンク下にセリアのマグネット用取り付けパネルをセリアの「粘着シート」で固定。そこにマグネットケースをセットしてお箸や菜箸を収納。
リビングでも浮かせつくす!
ソファクッション
リビングで使っているビーズクッション。使わないときは壁のフックにかけて浮かせておくことで、カビ、湿気予防&掃除機がけがぐっと楽に!
リモコン
テレビのリモコンは行方不明になりがち。動かさずリモコンの操作ができるキッチンカウンター横に、リモコンの裏にマジックテープを貼って浮かせて収納。
akiさん●片付けられない過去を持つ、整理収納アドバイザー。「ストイックにずぼら」を突き詰めてたどり着いた1秒で片付く収納テクが話題に。最新著は『手間がゼロになる家事ワザ250』(KADOKAWA)。インスタ:@shiroiro.home
取材・文/鈴木恵理子