「ポップさやスピード感、そして爽快感もあって。私もすごく楽しく見させていただいています」
花咲舞を好演している今田美桜
4月にスタートしたドラマ『花咲舞が黙ってない』。主人公・花咲舞を好演している今田美桜がニッコリ。
舞台は東京第一銀行。花咲舞は窓口業務から、各支店で起きた問題を調査&改善を促す“臨店班”へ異動となる。不正を見過ごせない性分の舞に忖度や容赦は一切なし。どんなに地位の高い相手でも“お言葉を返すようですが”と切り込み、黙れと逆ギレされても“黙りません!”。今田のフレッシュで熱い演技はとてもハマっているように見える。
「ハマってる……のかな(笑)。バディの相馬さん(山本耕史)や、叔父役の上川隆也さんの存在はすごく心強いです。舞ちゃんなりにビシッと決める感じがみなさんに刺さっていたらうれしいですし、私も“やっぱり舞ってカッコいい!”と思いながらやっています」
舞が不正への怒りをぶつけ、スパッと解決するシーンは、まさに痛快。演じていて気持ちがいいのでは?
「そうですね。毎話、必ずそのシーンが出てくるんですけど、一気に長回しで撮影することも多いので、ちゃんとセリフが決められたら気持ちがいい……というところはあります(笑)」
そんな舞と似ているところを聞いてみると、“ビールが好きなところ”といたずらっ子のように微笑む。
「“花さき”での撮影はゴハンが本当においしいので、いつもめちゃくちゃ楽しみにしています。逆に似ていないところ? もう本当にいっぱいありますね。舞ちゃんのようにまっすぐで思ったことをすぐに口に出すところとか。正義感から、誰にでも物申せる感じはなかなかできることではないので。やっぱりそこは魅力的だなと思いますね」
「自分にできるのかな?」という思いはあった
5話(5月11日放送)からは第二章がスタートし、産業中央銀行の半沢直樹(劇団ひとり)が登場。東京第一銀行と産業中央銀行の合併も決まり、ますますの盛り上がりを見せている。そもそも『花咲舞が黙ってない』は'14年と'15年に杏の主演でヒットした。
「杏さん主演の『花咲舞が黙ってない』はリアルタイムで見ていましたし、今作に臨むにあたって改めて見返させていただきました。やっぱり、プレッシャーはありました。前シリーズはあれだけの人気作で、私も大好きで、元気をもらったので。だから“自分にできるのかな?”という思いはやっぱりありました。でも、今回のキャストのみなさんと新しい『花咲舞が黙ってない』を作っていけたらという思いでやっています」
本作はもちろん、'25年度前期の朝ドラ『あんぱん』の主演にも決定するなど、話題作への出演が続く。のしかかるプレッシャーをどうやってはねのけているのだろう?
「作品に対し、準備できることはいろいろあると思うので、それをやりつつ。でも正直なところ、緊張やプレッシャーをどうしたらいいのか、私自身もよくわからなくて(笑)。
もう、やるしかないから、やる(笑)。そんな気持ちで実際にその場に行ってみると、すごく楽しいことのほうが多くて。意外とやってみたら楽しくて、ハッピー。いつもそんな感じでやっていると思います」
無理をせず、自然にその場を楽しみながら
地位も権力もないのに、怖いものなし。“そんなの絶対間違ってます!”と言い切れるのは、舞に強い信念があるから。今田に女優としての信念を聞いてみると、
「難しい質問ですね。うーん。素直でいたいと思っています。余計なことは考えすぎずに(笑)。そのほうが自分の心も動きやすいですし、残るものがあるのかなと思います。役としてもそうだし、自分自身としても」
3月に27歳を迎えている。今後、どうありたいと思っているのだろう?
「女優であることに限らず、ひとりの人として、あまり無理をせず、自然に。その場を楽しんで、その場の空気をちゃんとしっかり感じながら過ごせる人になりたいなと思っています」
初見の記者にも壁をつくらず、一生懸命耳を傾け、そして思いを話してくれる。花咲舞と今田美桜の最大の共通点。それはおそらく、ひたむきさ︱。
大切なのは衣・食・住
現在、絶賛撮影中。多忙な毎日の中で、癒しになっているものは?
「衣食住! 寝るのが大好きで、おうちが大好き。だから家でリラックスできるような家具やお風呂時間は大事にしています。あとは食べること&飲むことが大好きなので、それもリフレッシュになっているかな。そして、大好きなお洋服を買いに行く時間はストレス発散になっていると思います。衣食住を整えるというか、それぞれを楽しめる場所にすることはリラックスになっていると思います」