上皇さまの90歳のお誕生日に際し、赤坂御用地を訪問された雅子さま(2023年12月)

 5月2~7日、栃木県の御料牧場で静養された天皇、皇后両陛下と愛子さま。そのときに雅子さまが運転された乗用車が話題になっている。

愛車は『カローラII』

「雅子さまが結婚前から愛用されている『カローラII』です。ご成婚のとき、天皇陛下(当時、皇太子さま)が“雅子さんのお乗りになっている車をお持ちください”と要望されたそうです。今回のご静養にあたり皇居から御料牧場に運ばれ、滞在最後の2日間は厩舎や牛舎がある牧場内をご家族でドライブされたと聞きました」(皇室担当記者)

 雅子さまの愛車、『カローラII』とはどんな車なのか?

「1982年に登場し、1999年に4代目の販売が終了するまで、17年間製造されていました。雅子さまの『カローラII』は、3代目で、女性ユーザーをメインターゲットにした3ドアのハッチバックですね。カローラIIといえば、小沢健二が歌った4代目のCMソング『カローラIIにのって』を思い浮かべる人も多いのでは?」(モータージャーナリスト)

 雅子さまがこの車を買われた当時は、外務省職員として忙しく働かれていたころ。帰宅時に終電に間にあわない日も多く、乗用車で通勤することもあったという。

 販売元のトヨタ自動車に話を聞いてみると、当時の開発も営業も、担当者がいない状況なので……としつつも、

「当時のメーカー希望小売価格は東京で83万6000~127万3000円。車名は“カローラの弟分”ということが由来になっています」(広報担当者、以下同)

30年以上乗り続けられる秘訣

 30年以上、乗り続けている愛車。これだけ長く乗っていると、メンテナンスなどを同社が請け負っているのか、など気になるのだが……、

「お答えを持ち合わせておりません」

 とのこと。また、車としての耐用年数は?の質問にも、

「使用頻度、使用状態、保管状況によって変わるので、お答えいたしかねます」

3代目の『カローラII』(写真:トヨタ自動車提供)

 長く乗れば、劣化するところなども出てきて使い続ける難しさもある。新車に替えてしまえば、管理なども楽になるところを、それでも愛車を使い続けている雅子さま。それだけ思い入れのある車だということなのだろう。メーカーとしてはどう受け止めているのか。広報担当者は「個人としての思いですが」、と断った上で、

「ご成婚時に話題になりましたので、弊社の製品をお選びいただきましたこと、ありがたく存じておりました。このたびのニュースで、今も大事に乗ってくださっているのだと知り、皇后陛下のお人柄に深く感じ入りました」

 御料牧場を一緒にドライブした愛子さまにも、雅子さまの、ものを大切にする気持ちは伝わったに違いない─。