お笑いコンビ『ニューヨーク』の屋敷裕政と嶋佐和也

 お笑い芸人の三中元克が、5月22日に更新されたニューヨークのオフィシャルチャンネルにゲスト出演した。

元めちゃイケメンバーが暴露

『めちゃイケ』岡村隆史

 「三中元克 めちゃイケメンバー三ちゃんの過酷すぎた日常とデカすぎる現在」と題し、現在の活動や、2010年10月に「めちゃイケ」こと『めちゃ×2イケてるッ!!』(フジテレビ系)に唯一の素人として新レギュラーに抜擢された経緯などを語った。

 現在、三中は芸人として吉本興業に所属しコンビ・ラフリベンジャーズとして活動している。ここ最近は特撮映像の制作に力を入れており、その前は約1年間、特撮番組のADを務めていた経験も語られた。

 三中は19歳で「めちゃイケ」オーディションに合格。その後、成人式で地元の大阪へ戻ると「大スターが帰ってきた」扱いであり、「一番コレでした」と“天狗“のジェスチャー付きで説明。かなり調子に乗っていたようだ。

 これにはニューヨークの屋敷裕政も「ちゃんと調子乗れる環境」「やっぱり19とか20でテレビ出れるっていいな」と同意していた。

 動画で三中は「めちゃイケ」レギュラー時代は番組出演とフジテレビの社員食堂のアルバイトを合わせ、大卒初任給ほどの金額をもらっていたという。

 三中といえば、番組から与えられたプロレス団体への入門企画を逃げ出し、プロのお笑い芸人転向を表明したため、当時の相方と番組内でネタを披露し視聴者が審査する「再オーディション」を行い不合格となった経緯がある。だが、これは実質的な“強制卒業“であったと放送作家は振り返る。

「三中さんの卒業後、ナインティナインの岡村隆史さんがラジオ番組で、あとから入ってきた新人スタッフに横柄な態度を取るなど『三中の悪い部分が隠しきれなくなった』など暴露し話題となりました」

 この話が広まってしまい、三中には「わがまま」「すぐに投げ出す」といった負のイメージが定着してしまった。そのため、2018年3月の「めちゃイケ」最終回には三中の出演はなかった。

 ただ、最近は三中に対するネットの評価は変わりつつあると、前出の放送作家は続ける。

三中に同情の声

「動画内では「めちゃイケ」スタッフが、プロレス企画をかなり強引に進めていた経緯も語られています。最近では芸能界のパワハラ、セクハラ問題や、出演者の番組収録中の事故なども大きく取り沙汰されるように。かつてと違い、三中さんの立場に同情する声が集まるようになっています」

 ネット上でも以下のような声が並ぶ。

《夢だった番組に出れたは良いけど、人生を翻弄されてしまった様で哀れでもある》

《レスラーになるのは簡単じゃないし、仮にレスラーになったちとしてフジテレビがちゃんとしたビジョンを持ってたとは思えない》

《「素人がバラエティのレギュラーに」という一発限りの感動的演出の為だけに採用しためちゃイケが悪い》

《本人はかなり嫌がって逃げたりもしてたけどそれも面白おかしく放送してた…まわりのメンバーも何故逃げた? ちゃんと逃げずにやれーっと…今ならパワハラだよ》

《この人は、フジテレビの被害者というイメージ》

 このほか《(三中は)岡村の大ファンだったのに、その岡村に距離を置かれるという、一番残酷な結果に終わった》といった指摘も。

 もともと「めちゃイケ」の新メンバーオーディションは、岡村の病気療養による芸能活動休止中に打ち出されたものであり“場当たり的“な企画だったのは否めない。

 何より一介の素人であった三中の人生を良くも悪くも大きく変えてしまったのは確かだろう。