King&Princeの高橋海人(左)と永瀬廉

 King & Prince(以下、キンプリ)から平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が脱退して、1年が過ぎた。

「2023年5月23日から、キンプリは永瀬廉さんと高橋海人さんの2人組になりました。脱退した3人は、滝沢秀明さんが社長を務める事務所『TOBE』で、2023年10月に『Number_i』を結成しました」(スポーツ紙記者、以下同)

共に代表取締役に就任

 それぞれの道で活動を続ける中、キンプリの2人が会社設立を発表した。

「デビュー6周年記念日の5月23日、ファンクラブと公式SNSに動画が投稿されました。『King & Prince株式会社』を設立して永瀬さんと高橋さんが“W社長”となり、『STARTO ENTERTAINMENT』とグループエージェント契約を結んだそうです

 法人登記によると、会社を設立したのは4月8日。2人とも代表取締役となっており、所属レーベルである『ユニバーサルミュージック』の住所を本店としている。

「会社設立の日付は、STARTO社が始動する4月10日に間に合うように準備をしたということでしょう」

 グループでの会社設立は、TOKIOと嵐に続いて3組目となるキンプリ。これには、いったいどんな意図があるのか。芸能分野に詳しいレイ法律事務所河西邦剛弁護士に話を聞いた。

「登記を見ると、多くのアイドル系芸能事務所に共通している、タレントマネジメント業務と肖像権・著作権等の知的財産権の管理業務の記載があります。ただ、ファンクラブ運営やグッズ販売、音楽に関する記載はないため、現状それらはSTARTO社や所属レーベルが請け負うのだと思います。ただ、今後の展開に応じて、事業目的を拡大する可能性はあるでしょう」

示したかった“対等感”

 また、永瀬と高橋がどちらも代表取締役であることは、

「2人の“対等感”を示したかったのかなと思います」(河西弁護士、以下同)

 と、推察する。

「一般的には、上下関係が明確であるほうが、円滑な会社運営がしやすくなります。代表取締役が2人いると、その2人の意思が統一できない場合にスムーズな判断ができなくなってしまうので、役員の人数が少ない中で代表取締役を2人にすることは、あまりありません。キンプリの場合は、上下関係をつけて会社経営を合理化するより、2人が対等に同じ方向を向いていることを示したかったのかもしれません。このことや、所属レーベルを本店に置いている点から、長期的に2人で活動すると考えられます

Number_iの神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太(公式HPより)

 キンプリを守っていくという強い意志の表れなのだろう。

キンプリは、5月23日にサブスクを解禁して、平野さんらの脱退前に5人でリリースしたアルバムも配信しました。これは、過去のメンバーも大切にしている証しでしょう。永瀬さんと高橋さんで会社を設立して、キンプリの看板を守り続けて、いつかNumber_iと“再会したい”と願っているのかもしれません。近年、音楽番組などで事務所やグループの垣根を越えたコラボが活発になっていますし、再会は不可能ではないと思います」(芸能ジャーナリスト)

 “すぐに会いたい”と思っているかも?

河西邦剛 レイ法律事務所の弁護士として、芸能・エンターテインメント分野および、刑事分野の統括責任者を務める。メディアにも数多く出演し、講演やセミナーなども行っている