「どうもこんばんは、星野源です。雨すごいですね」
5月29日、深夜1時から放送されたラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)。2016年3月28日にスタートし、今年の3月で8周年を迎えた長寿番組だ。今回の放送は豪華なゲストが予告されていたわけではないものの、放送開始前から大きな注目を集めていた。
“日本中から憎悪を向けられた感覚”
「5月22日の22時ごろ、Xにて300万人近くのフォロワーを抱える告発系インフルエンサーの滝沢ガレソ氏による投稿が原因ですね。《超有名女優とドラマ共演して電撃結婚した男性歌手》が、《番組共演した某NHKアナとW不倫》し、《男性歌手の所属事務所が10億円を支払って記事を揉み消した》というもの。
ガレソ氏自身が星野さんの名前を出したわけではありません。しかし、X上でこの男性歌手が星野さんのことではないかと大勢のユーザーによって拡散されたことで騒動は拡大。星野さんの名前や、奥さんの新垣結衣さんの名前がXのトレンドに入ってしまったのです」(スポーツ紙記者、以下同)
ネットが騒然とするなか、星野の所属事務所は即座に対応。23日の深夜3時に法務部のXアカウントにて、
《星野源において当該投稿にある事実は一切なく、また当社が記事をもみ消した事実も一切ありません。虚偽の情報の拡散、発信には法的措置を検討いたします。》
と投稿。星野自身もインスタグラムのストーリーズで、
《いまSNSやインターネット上などで噂されている件に事実はいっさいありません。事実無根です。》
と否定したのだった。
「29日は、この騒動が起きてから初めての放送でした。基本的には生放送ですから、公の場で改めて否定するのか、それとも何も語らないのか、その動向に注目が集まっていました」
実際の放送はというと、星野は冒頭から、
「やっぱり今日はこのお話からしたいなと思うので。先週、水曜日の夜に起きたことを皆さんも知ってるかと思います」
と自ら切り出した。騒動を知ったのは自宅にいたときで、インスタグラムに誹謗中傷のコメントが相次いだことで事態を把握し、“日本中から憎悪を向けられた感覚になって、本当に恐ろしかった”という。
その上で、語気を強めてファンにこう語りかけたのだった。
「100%、ひとつもやっていませんから。完全なデマです。安心してください」
まさかの本人登場
自らの口で否定し、これでひと段落かと思われたが……。
「星野さんが明るいトーンに戻ったかと思ったら、なんと新垣さんが電話で登場したんです。ふたりが公の場で会話を交わす機会はこれまでなく、本当に驚きましたよ。新垣さんの口からも“安心してください”と投げかけ、その後にはリスナーからの質問に答えるという大盤振る舞い。笑いあって会話する姿は夫婦円満そのものでした」(エンタメ誌ライター)
「ちょっと(緊張が)解けてきたけど、鼻水出てきちゃった」
「好きなおみそ汁の具は絹どうふです」
「好きなお寿司のネタはおいしいところのウニです」
などと、新垣はリラックスした様子で答え、最近ふたりで水族館を訪れたことも明かした。そして最後には、
「これからも温かく見守っていただけたら」
などと呼びかけた。
この一件を境に、ネット上ではふたりに対する膨大な数の応援の声が寄せられ、広まった憶測や疑念を払拭してみせた、といっても過言ではない。
成功に終わったこの放送は、奇しくも“結婚発表”の際と似た状況だったという。
「星野さんと新垣さんの結婚が発表されたのは、2021年5月19日のこと。この日は水曜日で、翌週水曜のオールナイトニッポンの生放送で結婚について語り、リスナーからたくさんの質問が寄せられていました。“結衣ちゃん”と呼んでいることも明かしていましたね。
この放送まで1週間の間、星野さんが何を語るのか大いに注目されていた、という点で、今回の騒動にも通ずるところがありました。ファンたちは星野さんを信じる気持ちとともに、元気でいてほしいと心から願っていたことでしょう。結果的には、結婚発表のとき以上にふたりに対する信頼感や好感度が上がったのではないでしょうか」(前出・エンタメ誌ライター)
新垣との電話を終えたあと、星野は自身の楽曲『喜劇』をかけた。
《いつまでも 君となら喜劇よ 分かち合えた日々に 笑い転げた先に ふざけた生活はつづくさ》