岸田文雄首相が、5月28日に自身のXを更新。同日におこなわれたB.LEAGUE年間チャンピオンを決める試合で、勝利した広島ドラゴンフライズを祝福した。
岸田首相の投稿に「偽物かと」
5月28日、岸田首相はXに《地元広島のプロバスケットボールチーム「ドラゴンフライズ」が、リーグ初優勝をかけて、まさにこの後、最後の試合に臨みます。 設立以来、ドラゴンフライズの後援会名誉会長も務めさせていただいています。 ぜひ新しい歴史が刻まれるよう、期待しています。頑張ってください!》と投稿。
広島ドラゴンフライズは、広島県広島市をホームタウンとするB.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム。岸田首相は2013年のチーム創設以来、後援会の名誉会長を務めている。
5月25日から28日にかけて、B.LEAGUE年間チャンピオンを決める「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」がおこなわれ、広島ドラゴンフライズは昨シーズンチャンピオンの琉球ゴールデンキングスと対決。1勝1敗で迎えた3戦めに勝利し、初のリーグ優勝を果たした。
広島ドラゴンフライズが優勝を決めた直後、岸田首相はXに《すごい、やりました! ドラフラ初優勝です、本当におめでとうございます!》と投稿し、優勝を祝福した。
SNS上では、《観てました 初優勝おめでとうございます》《Bリーグファイナル優勝チームが決まったのか。広島ドラフラおめでとうございます》などの祝福の声が寄せられた一方で、政治とは関係ない投稿に違和感を覚えたユーザーもいる。
《ところでつぶやくアカウントを間違えられてませんか?》
《偽物かと思った、、、》
《なんのことやねん》
岸田首相がXで広島ドラゴンフライズに言及するのは、今回が初めてではないという。
「2020年におこなわれた自民党総裁選では、今季で引退を発表した広島ドラゴンフライズの朝山正悟選手と、現在は福島ファイヤーボンズに移籍した田渡凌選手が、Xに動画で応援メッセージを寄せています。また、岸田首相は同年に広島ドラゴンフライズ壮行会に出席したことも投稿しています。とはいえ、相次ぐ増税や止まらない物価高などで、スポーツ観戦をする余裕すらない国民が一定数いるのは事実。否定的なコメントが書き込まれるのは仕方がないですね」(スポーツ紙記者)
岸田首相の投稿に減税の声
実際、岸田首相の投稿には、減税を願う返信が多数寄せられている。
《そんな事よりやる事たくさんあるのではないかと・・・。 増税メガネというあだ名がかき消されるような政策をお願いします》
《ドラフラ減税やろう》
《ご祝儀減税よろしくお願いします!》
ほかにも、東京都目黒区の都議選補欠選挙や、静岡県知事選で自民推薦候補者が敗北したことについて、岸田首相の責任を問う声も書き込まれた。
「日本では富裕層と貧困層の二極化が進んでいますが、増税による負担で中間層の生活も厳しくなっています。ネット上でネガティブな意見が増えるのは、国民の余裕がなくなっている証拠。岸田首相をはじめ、政治家のSNSに批判的な意見をぶつけるのは誰でも無料でできます。本来、応援しているスポーツチームの活躍を祝福するのは良いことですが、政治家であれば民意をくみ取らないといけません」(前出・スポーツ紙記者)
国民の負担増がつづき、「増税メガネ」や「増税クソメガネ」など、ネット上で不名誉なあだ名をつけられてしまった岸田首相。増税のイメージを払拭できる日は来るのだろうか。