松本潤

 創立者、ジャニー喜多川氏による長年にわたる性加害問題の表面化によって存続が困難となったジャニーズ事務所。

 そのジャニーズ事務所の流れを汲んで2023年10月に新設されたのが『STARTO ENTERTAINMENT』である。

 旧ジャニーズ所属タレントが多く所属するSTARTO ENTERTAINMENTだが、嵐の松本潤(40)が同社を退所し、独立する旨が公式サイト上で発表された。

 既に嵐メンバーの中では、旧ジャニーズ事務所から名称を変更したSMILE-UP.に所属していた二宮和也(40)が独立を発表していたため、これに松本も続く形に。

 ジャニーズ事務所の功績を継承する2つの事務所から相次ぐ主力タレントの脱退に、ファンも揺れている。

「嵐」再始動に光明。松潤ファンが沸く!

 今回の松本の独立に関しては、SNS上でも嵐ファンが特に大きな反応を見せていた。

 先に独立していた二宮との合流もあり得るのではないか。あるいは残るメンバーといつか合流し嵐としての活動を往時のように始動させるのではないか。こういった前向きな予測が目立つ。

《彼が決めた道だから全力で応援して全力でついて行こうと思います》

《松潤もニノも、かわいそう。ジャニーズがそのままなら独立なんて考えなかったよね。これからも、ずっと応援します》

《独立したメンバーがいることで再始動は無いと思われることを懸念して考えて捻り出したのが株式会社嵐なのかなって》

 こんな具合に、性加害報道以降急速に旧ジャニーズ所属タレントの身の回りに生じた変化に理解を示す声が目立つ。

 他にも現在は活動休止中の嵐について、4月にメンバー5人による新会社・株式会社嵐が誕生したことと結び付け、前向きに考えているファンもいる様子だ。

大河の主役を任せてくれた旧事務所から早速独立

 松本といえば、昨年NHK総合で放映されていた『どうする家康』で主役を張っていた大河俳優でもある。

 が、その松本の演技については放映中からしばしば批判が寄せられてた。何がいけなかったのか。長年大河ドラマをウォッチしてきた芸能記者はこう嘆く。

「松本さんの『どうする家康』に関しては、演技の幅の狭さがとにかく最後まで付き纏っていた印象です。特に家康が壮年期以降となると迫力不足かつ、感情をあらわにするシーンは威厳もなく、脚本もあまり良い仕上がりではなかったことも松本さんへの批判に通じていました。

 若手であっても壮年期以降の芝居をしっかりこなしていた前例も大河ドラマでは見られるだけに、相対的に評価は低かった印象です」

 このように松本の芝居について苦言を呈するが、さらにこうも付け加えている。

この度の独立についても、大河の主役という美味しい役どころを貰っておきながら、それが終わったら即座に独立するというのも動向不明瞭です。もっと言えば、少し虫が良過ぎるのではないかと。

 旧事務所が獲得したジャニーズ事務所所属タレントによる主役。その主役を最後まで演じた以上は、STARTO ENTERTAINMENTで少なくともあと数年は頑張っても良かったのではないでしょうか」

『どうする家康』に関しては主演の松本と共に、脚本を担当した古沢良太(50)への批判も多く、平均世帯視聴率も11.2%と高くはなかった。

 これは過去ワースト2位という記録であり、松本潤という役者の力量を示す一つの結果とも言える。

 とはいえ松本は本来アイドル。嵐以来のファンもまだまだ多い。

 40歳になっても体力の続く限り、アイドルとして露出を続けて活躍してもらいたい。ただし、時代劇はもう少し経験を積んだのちに再挑戦していただければありがたい。

取材・文/松本ミゾレ