人前に出る仕事だけあって、タレント・芸能人は若々しく見られることが多い。しかし、行き過ぎた報道が議論を呼ぶこともあるよう。5月30日には、ニュースサイト『スポーツ報知』が「“見た目20代”ほしのあき、47歳の姿に仰天!」という文言を含む見出しでほしのあきのSNS更新を記事化。
さすがに20代は無理があるでしょ
記事の見出しに対して、
《さすがに20代は無理があるでしょ》
《首や腕の感じがしっかり40代です。20代は大げさすぎ》
《きれいな40代ではあるけど、しっかり中年だと思います》
と、ツッコミの声が続出してしまった。
「この日のほしのさんの格好は、スカート部分がシースルーになっているようなフワッとしたワンピース。本人も《着てると、みんなに褒められるワンピ》などと綴っていました。これに対しても、ネット上では《もっと年相応の服を着た方がいいですよ》《若作りしすぎです、もっと年相応でいいのに》などの“アドバイス”が。『見た目20代』というワードはほしのさんが言ったわけではないのに、ある意味とばっちりですよね」(芸能ライター)
また《「若く見えた方がいい」という価値観の押し付けを感じる》《自然体が一番なのに、年齢をごまかすことが良いみたいな風潮があるよね》と、“美しさ”そのものへの議論も活発に。実際、多くのメディアで“20代みたい”という表現の記事が配信されている。
若く見えることが良い?
「ほしのさんで言えば、今年4月の『デイリースポーツonline』が記事タイトルに『ぶっちゃけ20代に見える!』という言葉を使い、SNS更新を報道。同月には矢田亜希子さんのSNS更新に対しても、『スポーツ報知』が『20代でもいけます』という文言を見出しに入れたニュースを配信しています。3月には『ENCOUNT』も、長谷川理恵さんのSNSに対して『どう見ても20代』と報道。
矢田さんは45歳、長谷川さんは50歳と、ほしのさん同様に20代からはかけ離れているんですが、やはりインパクトの強い言葉だけに、ネットニュースではよく使われる表現のようですね」(前出・芸能ライター)
本人たちもこういった報道は気になるようで、『ポンキッキーズ』(フジテレビ系)などで一世を風靡した鈴木蘭々は、昨年8月のYahoo!ニュースのオリジナル記事にて《ポジティブな記事であっても、あまりにも過剰に見た目の変わらなさばかりを記事にされると「お前は歳をとるな」と言われているような》
《「若く見えることが良い」と言うような価値観はぶっ壊れてほしいです。まだ劣化したって言われる方がいいですよ、老化だよってツッコむから》と語っている。鈴木もSNSの更新やテレビ出演の度に「全然変わらない」「若すぎ」などの見出しでネットニュースに取り上げられており、思うところがあったのだろう。
一方ほしのも、今年5月25日の『STORY web』のインタビューで《20代は、シミだらけのおばちゃんにはなりたくない!と思いながら美容に勤しんでいました》《40代半ばを過ぎてからは可愛い60代になることを目標に。ナチュラルに》と語っている。過剰に若さを求めるのではなく、その年齢ごとの美しさを体現していくのが良いのかもしれない。