八代みなせ

「2月末に、約6年間所属していた所属事務所から“本日付けで解散しました”という連絡を受けました。あまりにも突然で、すぐに事態を理解できず、その瞬間は、ただただ呆然としていたことを覚えています……」

 そう胸の内を明かすのは、女優の八代みなせ。彼女はこれまで、数多くの映画やドラマに出演している。

「八代さんは、2010年に公開された、菅田将暉さん主演の『仮面ライダーW』の劇場版に出演しました。素早い動きの格闘術を得意とする、女戦士を熱演。同年には、三浦春馬さんが主演を務めたTBS系ドラマ『ブラッディ・マンデイ』のシーズン2にも出演しています」(テレビ誌ライター、以下同)

 2008年に公開されたアメリカ映画で女優デビューした八代。岐阜出身で、今年39歳になるまで芸能界で幅広く活躍してきたが、所属事務所が突如、解散してしまう。

「吉木りささんや壇蜜さんが所属していた『フィット』です。3月に破産手続きを開始。吉木さんは『リップ』に移籍し、壇蜜さんは今までのマネージャーと二人三脚で活動を続けています」(芸能プロ関係者)

「フィットには感謝しかありません」

 八代に当時のことを聞いて、答えてくれたのが冒頭の心境。続けて、こう語る。

「誰もが大変な中、担当マネージャーさんは今後について考えてくれて、こちらの相談にも乗ってくれたおかげで、私自身は納得できた状態で、前に進む気持ちになることができました。たしかに残念ではありますが、私が芸能活動に迷った時期に、快く迎え入れてくれて、後押しをしてくれたフィットには、これまで一緒に歩んできたという感謝しかありません」

 これまで関わってきた人とのつながりが、今の助けにもなっているという。

「事務所の解散が報じられた後、多くの人から“力になれることがあれば”と、声をかけていただきました。自分が思っていた以上に、まわりの人に支えてもらっていることを実感しました」

 そうした環境が新たなステップへとつながった。

ダレノガレ明美が所属する事務所に移籍

『仮面ライダーW』の劇場版に出演した八代みなせ(仮面ライダーWEBより)

「一緒に頑張っていきましょうという、心強くありがたい言葉をかけてくれた『リベラ』に所属することになりました。再び芸能活動を続けていける環境に心より感謝しています」

 芸能事務所『リベラ』には、ダレノガレ明美をはじめとする幅広く芸能界で活躍するモデルやタレントが所属。かつては、あのローラも同事務所で活躍していた。

「ローラさんは、リベラに14年間所属していましたが、2020年に独立。雑誌モデルだった彼女が、バラエティー番組やCMにひっぱりだこになった当時のすさまじいブレイクは、彼女のキャラクターもありますが、事務所の手腕とも言えるでしょう」(前出、芸能プロ関係者)

 新天地への移籍が決まった八代。今後の女優業についても語ってくれた。

「女優として今後も精進を重ね、より邁進してまいります。今があるのは応援してくださる皆さまのおかげ。気持ちを新たに一歩一歩、挑戦する姿を見守ってください」

 さらなる飛躍の準備は、すでに“オッケー”のようだ。