都知事選に向けて、ガッツポーズで意気込む清水国明

 5月30日、東京都庁でタレント清水国明が会見を開き、6月20日に告示、7月7日に投開票が行われる東京都知事選へ出馬することを表明した。

「5月7日に政治団体『清水国明と東京都の安全な未来をつくる会』を設立しており、諸派として立候補するそうです。清水さんは、現在はBS―TBSで放送されている番組『噂の!東京マガジン』に30年以上出演。番組コーナーの『噂の現場』では、公共施設の老朽化や害獣被害などの東京近郊で起きている問題を取材していました。その経験から“行政の立場で問題にアプローチをしたい”と思い、立候補を決めたとか」(全国紙政治部記者、以下同)

客員教授や教育委員も経験

 出馬にあたり掲げているのが“防災対策”。

「'95年の阪神・淡路大震災での被災地支援をきっかけに、災害ボランティアの活動を続けてきたそうです。近い将来に起こると予想されている首都直下地震に対する備えをすることで、安心して暮らせる東京づくりをしたいとも話していました」

 福井県出身の清水は、'73年にフォークソングデュオ『あのねのね』として出したデビュー曲『赤とんぼの唄』が大ヒット。

「タレント活動のほか、アウトドアの趣味が高じて、キャンプ施設の経営や無人島を活用した施設の運営など、6社の代表も務めています。'12年から5年間、山梨にある大学の客員教授として教壇に立ったことも。'14年から所沢市の教育委員を務めていましたが、今回の立候補を機に辞職することになりました」(スポーツ紙記者、以下同)

「コスパが悪い」番組

『東京マガジン』からも離れることに。

「4月28日の放送を最後に番組には出演していません。“一身上の都合”として自ら降板を申し入れたそうです。番組の総合司会を務めている森本毅郎さんに出馬について事前に報告をしたそうで“面白い、やってみろ!”と、応援してもらったとか。清水さんは“落選しても番組に戻ることはない”意向を明らかにしています」

 退路を断っての出馬となるが、一方で長年活躍の場としてきた『東京マガジン』には存続の危機が“噂”されていて……。

清水国明の降板により、存続が危ぶまれる『噂の!東京マガジン』(番組Xより)

番組では、風見しんごさんが'22年に留学により卒業、'23年に笑福亭笑瓶さんが急逝するなど、出演リポーターが減っていました。そんな矢先での清水さんの降板は、間違いなく大ダメージ。最近の放送でも、リポーター役は山口良一さんと深沢邦之さんだけで、スタジオがスカスカな感じは否めませんでした。『噂の現場』でも、いつもならスタジオにいるアシスタントMCの小島奈津子さんが現場に出て取材をしていることもあり、人手不足を感じました」(テレビ局関係者、以下同)

 新メンバー加入などの対応も、簡単にはできない事情もあるそう。

「『東京マガジン』は、出演者の高齢化によって高額になったギャラが下げられないことや広告減など“コスパの悪さ”が理由で、'21年より地上波からBSでの放送に切り替わったといわれています。それによって制作費も縮小して、レギュラーメンバーを新たに加えることも難しいんです

 番組の存続危機だからこそ、やってTRY!?