『WEARE!Let'sgetthepartySTARTO!!』公式YouTubeより

 5月29日、30日に、京セラドーム大阪で『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』が開催された。

「旧ジャニーズ事務所の新会社『STARTO ENTERTAINMENT』のタレントが一堂に会したコンサートです。嵐の松本潤さんとSUPER EIGHTの大倉忠義さんによる演出で、4月10日の新会社始動に合わせた東京ドーム公演は大盛り上がり。大阪公演にも期待が寄せられていました」(スポーツ紙記者、以下同)

 しかし、大阪公演ではトラブルが発生。

「King & Princeの永瀬廉さんが公演準備中に耳にケガを負ってしまい、開演直前に出演を見合わせることとなったのです。5月29日の公演では、高橋海人さんが“1人キンプリ”として出演し、30日の公演では、Travis Japanの松田元太さんがピンチヒッターとなって、キンプリの最新曲『moooove!!』を披露しました」

STARTO全員集合コンサートで本人確認が強化か

 緊急事態に見舞われながらも、タレントたちが助け合って、訪れたファンを楽しませたようだ。ただ、“トラブル”が起きたのは、出演者だけではなかったようで……。

「5月29日の開演前に“本人確認を厳しく実施している”という情報が飛び交ったのです。コンサートにはSTARTO社のタレントがほぼ全員集合するということで、チケットは争奪戦。高額転売だけでなく、友人にファンクラブに加入してもらって、協力して申し込みをした人などもおり、ファンは戦々恐々とする事態に。

 また、よりよい席でコンサートを見るために複数のチケットを確保しておいて、入場後に自分が見ない席のチケットをほかのファンに売る人を“親”と呼んでいるのですが、今回その“親”がスタッフに捕まって、コンサートが見られなくなったというSNSの投稿も拡散されました」(観客の女性、以下同)

 ちょうど、5月29日の公演前に旧『ジャニーズWEST』のコンサートでチケットを転売していた容疑者が逮捕されたことが報じられたばかりで、その影響かとも言われている。

仲良し7人組のジャニーズWEST(公式TikTokより)

「コンサートの入場はデジタルチケットで行うのですが、その際にシステムのエラーを発生させて、ランダムで本人確認を行っていると、以前からファンの間で囁かれています。

 5月29日の公演では、ほかの公演に比べて、こうしたエラーが多かった気がするといった声もありました。公演中にも本人確認をされて、自分の名義で当選したチケットだったのに追い出されたという人もいたようです。

 こうした5月29日の混乱があったので、30日の公演では、スタッフに捕まっている人が多い入場口の情報などもファンの間で拡散されました。ただ、こうした話はSNSの投稿や友人同士の情報交換で広まっているので、真偽は不明ですが……」

ほとんどの人が自分名義ではなかった

 そこで、STARTO社に5月29日の公演で本人確認を強化したのか問い合わせたが、期日までに回答はなかった。

2021年にジュニアのグループ『美 少年』のコンサートが行われた際、本人確認を徹底したところ、ほとんどの人が自分名義のチケットではなかったようで、開演が迫っても2割ほどしか客席が埋まらなかったということがありました。

 結局、運営側も諦めたのか、自分名義のチケットを持っていなくても“身分証を忘れた”という書類を記入すれば入場できることに。現在、STARTO社には公式リセールシステムがありませんから、体調不良などで行けなくなった場合、友人に譲ったとしても本人確認をされたらアウト。

『美 少年』のときのように客席がガラガラという事態にもなってしまうので、せめてリセールシステムを作ってほしいです」(ジュニアファンの女性)

 ネット上にもこうした声は多くあり、システムの整備が待たれる。STARTO社にリセールシステムの検討についても聞いてみたが、回答を得ることはできなかった。

 新会社始動で変わりゆく旧ジャニーズ。チケット制度も変わっていくだろうか――。