連続ドラマ小説『スカーレット』(NHK系)に出演し話題を呼んだ俳優、伊藤健太郎を覚えているだろうか。主人公の長男である川原武志役を演じ、若手ながら多くの人の涙を誘った実力派俳優だ。しばらく芸能活動を自粛していた伊藤だが、最近になって地上波へ復活。快調すぎる滑り出しを見せている。
ひき逃げ事件で自粛の伊藤健太郎
伊藤が芸能活動を自粛するきっかけとなったのは、2020年10月28日に起こしたひき逃げ事件。翌29日に逮捕され、翌年の3月には不起訴処分となったものの、事件以降は芸能活動を自粛していた。
「事件が起きたのは、伊藤さんが主演を務めた作品『十二単衣を着た悪魔』の公開直前でした。源氏物語の世界に紛れ込んだ青年が成長していく姿を描いた作品で、女優・黒木瞳さんの監督2作目となる映画です。結局予定通り公開されたものの、伊藤さんの事件が影響したのか、興行成績的には大爆死となりました」(芸能ライター)
2020年8月に『SCREEN ONLINE』がおこなったインタビューでは、《伊藤健太郎という人間の印象が良くても悪くても、印象に残るような役者ではなく、印象に残る人でありたい》とコメントしていましたが、その年の10月に逮捕されて話題に。残念ながら悪い印象で覚えられてしまったようです。
そんな伊藤だが、復帰してからは絶好調のようだ。自粛明けの復帰作となった2022年公開映画『冬薔薇』では、港町を舞台にダラダラと中途半端に生きる若者を熱演。阪本順治監督から《普通の芝居って本当に難しいんですけど、それをごく自然にやれるところが長所》と絶賛されていた。脚本も伊藤が演じることを前提に描かれたようで、かなり期待されていたことが伺える。
《ずっと待ってたよ地上波へおかえり!》
2023年には映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で特攻隊員を演じた際も演技力の高さが話題となり、ネット上では《伊藤は本当に演技が上手すぎる!》《抜群の演技力と哀愁が最高!》などの声が見られた。
そしてついに今年4月から放送の主人公が経営難のケーキ店を守るために奮闘するヒューマンドラマ『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系)で、地上波復帰を果たした伊藤。
日本テレビ系のドラマ出演は実に4年ぶりとのことで大きな話題を呼び、番組の公式Xでも「次回 #伊藤健太郎 登場!!」と大々的に告知されていた。地上波復活に喜ぶファンも多く、ネット上では《伊藤くんが告知してるの嬉しすぎる!》《ずっと待ってたよ地上波へおかえり!》などの声が集まっている。
「ようやく地上波復活を果たした伊藤さんはプライベートも順調なようです。以前から山本舞香さんとの交際が報じられ、破局説や復縁説も流れたものの、24年時点で順調に交際していることが『FRIDAYデジタル』で報じられていました。あの事件を受けても破局しないとなれば、これからも良好な関係は続いていくことでしょう」(前出・芸能ライター)
一時は活動自粛にまで追い込まれたものの、腐らず努力し地上波復帰を果たした伊藤。事件以前から演技力の高さには定評があったので、今後もますます多くの作品で活躍することに期待したい。