突然だが、タレントのSHELLY(40)がYouTubeチャンネルを解説していることをご存じだろうか。
「SHELLYのお風呂場」というタイトルのチャンネル、2024年5月末時点で登録者38.8万人をキープしている。
最近ではテレビ露出が少ないSHELLYだが、登録者の数は多い部類に入るだろう。そんな彼女のチャンネルテーマというのが、“性教育チャンネル”。
現在まで170本以上アップロードされているが、その大半は恋バナから性行為に至るまでさまざま。主にティーンエイジャーが興味を持って検索していそうなワードで構成されている。
が、そのサムネイル画像にはなかなかYouTubeでは見かけない刺激的な文言が並んでいる……。
「刺激的なワード」で異常に目を引くSHELLYのYouTubeサムネ
昨今のYouTube動画は、クリックを促すためにサムネイル画像が非常に大事とされている。
いかにYouTubeにアクセスしている人の目を引き、クリックを促すか。これが重要なので、動画配信者はあの手この手でサムネイル作成に勤しんでいる。
SHELLYの場合も同様で、キャッチーなワードがサムネイル画像に並んでいる。
「チナラって何?」とか「カンジダ体験談」、「処女膜伝説」や「潤滑ゼリー使ってみたよ!」など、地上波テレビではなかなか目にしない文言が多い。
こういった刺激的なサムネイルはしばしばSNS上でも話題になることがある。
《シェリーのお風呂場ってYouTubeチャンネル凄いよ。シェリーが動画の中でクリ●リスを連呼する動画》
《人気タレントのシェリーが自慰行為やマスターベーションという言葉をセルフプレジャーと言い換えようってYouTubeで熱く語ってました》
このように、多少サムネイルが笑えるぐらい過激であっても、同じテーマで動画を配信するタレントがいないこともあって、性教育動画=SHELLYという図式が確立しつつある。
批判的な書き込みや、「そもそも誰得の動画なんだよ」と思うかもしれないが、それでも需要があることは確か。
まさにタレント性教育界のファーストペンギン。それがSHELLYなのかもしれない。
競合するタレントYouTubeチャンネルを寄せ付けない強みも
SHELLYといえば、2023年5月には衆議院の法務委員会に参考人として出席した経緯も持つ女性。
既にライフワークとなっている性教育についての意見を国会で堂々と訴える様子は話題を呼んだ。
そんな彼女のYouTubeチャンネルの運営方針について、タレントのYouTube活動に明るい芸能記者はこう褒め称える。
「彼女の場合、他にも多様性や性的同意についても真摯に発信を続けていますが、YouTubeにおいては他の芸能人との差別化を図る上で、SHELLYの性教育への着眼点は奏功しているとも思われます。
エロ系のコンテンツはYouTubeではBAN対象(チャンネルや動画の削除)となりやすいですが、こういった動画スタイルならその心配もありません。
同種のYouTubeチャンネルが今後誕生したとしても、SHELLYさんのネームバリューには勝てない可能性が高いので、良い着眼点だなぁと感心しています。他のパッとしないタレント系チャンネルも見習う部分が多いのではないでしょうか」
実際に動画のコメント欄を見ても「勉強になった」と感じている視聴者は多い様子。
性教育コンテンツを発信する以前のSHELLYはハーフタレントやモデルとして、または司会者としてという印象だったが、性教育を前向きに発信し続ける姿は多くの人に影響を与えるだろう。彼女を取り巻く環境は以前とは全く違ってきている。彼女に対しての周囲の認識もさらに変わっていくのかもしれない。
(取材・文/松本ミゾレ)