6月1日、私的に『霞会館』の式典に訪れた雅子さま。笑顔でお手ふりをされた

 6月1日に天皇、皇后両陛下は東京都千代田区にある『霞会館』の150周年創立記念式典にお忍びで参加するため、『東京會舘(東京・丸の内)』を訪問された。

『霞会館』の会員資格は厳しい制限

武蔵野陵および武蔵野東陵を参拝された愛子さま(写真は4月25日)

「『霞会館』は1874年に発足した『華族会館』が前身で、旧華族の親睦の場として存在している団体です。会員資格は旧華族の男性当主や成人に達した直系の子息など、厳しい制限が設けられています」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 遡ること約2か月前、この『霞会館』に、上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻や佳子さまも私的に足を運ばれていた。

「鎌倉時代から続く島津家との会合に出席されていました。この会合は“佳子さまのお見合いの意味もあった”と噂されており、佳子さまと同世代で、島津家の分家にあたる男性がお相手候補として急浮上。

 今回、雅子さまが『霞会館』を訪問されたのは、記念式典への出席が目的ですが、愛子さまの“お婿さん探しの意味もあったのではないか”という声も一部で上がっています」

 政府では結婚後も女性皇族が身分を保持する案について議論が進められている。この案に該当するであろう今年で30歳を迎えられる佳子さまに注目が集まっている。一方、早くも愛子さまにも“結婚”の2文字が─。

「今年の3月に学習院大学を卒業されたばかりで、結婚について考えるのは時期尚早のように思えますが、お母さまとしては早めにお婿さんを見定めたいというお気持ちがあってもおかしくありません」

 雅子さまが直々に愛子さまの“お相手探し”を進められる理由とはいったい─。

「小室夫妻の一連の騒動を意識されているのかもしれません。おふたりが婚約内定会見を開いた後、小室さんの母親と元婚約者との間に金銭トラブルが発覚。秋篠宮ご夫妻だけでなく、皇室全体の問題として雅子さまも認識されたはず。愛子さまの結婚相手にも慎重になることでしょう。そうした背景もあり、早めにお相手候補を探し、見極める時間が必要だとお考えになっても不思議ではないです」(皇室担当記者、以下同)

ロールモデルは高円宮家久子さま

6月1日の『霞会館』の記念式典には高円宮家の久子さまも参加された

 一方、皇室には信頼のおける見本となる方もおられる。

「高円宮家の久子さまがお手本になるのではないでしょうか。久子さまは旧華族や名家出身の方々を招いてパーティーを催すなど、お子さま方の“婚活”をサポートしてこられました。そうしたご尽力もあってか、次女の典子さんは皇室ともゆかりのある『出雲大社』の宮司を務める千家国麿さんと結婚。三女の絢子さんは通産省(当時)の元職員だった父親を持ち、現在は日本郵船に勤務する守谷慧さんと結婚されました。雅子さまも愛子さまのために、ご自身ができることを模索されていることでしょう」

 実は、高円宮家には両陛下の恋を水面下で“アシスト”された方がいた。

「高円宮家の当主で'02年に薨去された憲仁さまです。'87年4月、当時皇太子の天皇陛下と、外務省勤務だった雅子さまを高円宮邸のホームパーティーに招待されました。そのころから憲仁さまは“皇太子妃は雅子さんしかいない”と周囲に話していたそうです」(宮内庁OB)

 天皇陛下と雅子さまはデートひとつとっても、簡単には実現しなかった。

「'92年10月、当時皇太子だった陛下と雅子さまは、千葉県市川市にある新浜鴨場でお忍びデート。陛下は侍従職が運転する車で千葉県に向かったのですが、布をかぶってお姿を隠されるなど厳戒態勢でした。この日に陛下は雅子さまにプロポーズされたんです。このデートは皇宮警察や地元で警備を担当するはずの千葉県警などにも明かされず、“隠密作戦”で行われました」

 “一生、全力でお守りします”という陛下のおことばに雅子さまは頷かれ、'93年におふたりはご結婚。'01年に愛子さまが誕生され、今年の6月9日にはご結婚31周年を迎えられた。

雅子さまの同級生が語る当時のご様子

'93年1月の婚約内定会見で雅子さまは《愛情に満ちた温かい家庭》を築きたいと話された

 雅子さまが小学校3年から高校1年まで通われた田園調布雙葉学園の同級生は、結婚前だった当時のご様子をこう振り返る。

「35年ほど前の同窓会で、結婚の話題になったとき、雅子さまが“私も結婚したいな”と呟かれたんです。

 それから結婚され、最後に会ったのは10年ほど前。そのときは“愛子さまのお洋服がいつも可愛いですね”と伝えると、雅子さまはうれしそうな表情をお見せになっていました。そのお姿を見て、子育てを楽しんでいらっしゃるんだなとほほえましく思いました」(雅子さまの同級生、以下同)

 さらに約10年後、愛子さまは大学を卒業され、日本赤十字社に就職。今年の12月で23歳になるなど、結婚の話題も少しずつ出てくるご年齢になった。

「私の叔母も愛子さまの最近の公務などのご活躍を見て“理想のお子さまだね”と話していました。大変ご立派な娘さんだと思っております。

 結婚相手については天皇、皇后両陛下の理想はあると思いますが、おふたりのときのように愛子さまの思いを優先されるのではないでしょうか」

 愛子さまがどんなお相手を選ばれるのか、国民は楽しみに待っていることだろう。気になる令和流のデートは、どのように行われるのだろうか。『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務めるつげのり子さんによると、

「皇居をデートスポットとされるのではないでしょうか。一般の方は入れないので、誰にも邪魔されず、ふたりきりで散策できますし、自然豊かで静かな場所です。これ以上ロマンチックなシチュエーションはないと思います」

 雅子さまが愛子さまのために“奮闘”されることも考えられるという。

「愛子さまは就職されてから、仕事と公務の両立でお忙しいご様子。恋愛に割かれる時間は今のところないようにお見受けします。そうした状況もあるので、雅子さまは『霞会館』で行われる会合に参加するなど、今から愛子さまのお相手候補をお探しになっているのかもしれません。ご自分と陛下が出会った東宮御所でのパーティーのように、高円宮家をお手本としながら“アクティブ”に出会いの場を設けられる可能性もあるでしょう」(宮内庁関係者)

 母は愛娘を思い、婿探しに奔走されているのかもしれない。

つげ のり子 愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など