嵐・松本潤

 6月1日、嵐の松本潤が新会社設立を発表した。

「会社名は『MJC Inc.』で、松本さんの肩書は“チーフ・エンターテインメント・オフィサー”です」(スポーツ紙記者、以下同)

 ちなみに、会社名の由来は松本の愛称“MJ”ではなく、

“マジェスティック・ジョイント・クリエイティビティ”の略だそうです。嵐としては、『STARTO社』とグループエージェント契約を結んでいますが、個人の活動は新たに立ち上げたこの会社を軸に行っていくのでしょう」

 松本は、5月末をもってSTARTO社から独立することを、5月16日に発表していた。新会社の法人登記を確認すると、『MJC Inc.』を設立したのも同じ日。

 また、事業目的には、一般的な芸能事務所にあるような項目だけでなく、見慣れないものも。例えば、

《仮想通貨の企画、開発、発行、売買、仲介、斡旋、管理及び投資運用》

《有料職業紹介及び労働者派遣事業》

《農業及び農地の賃貸借》

 といった内容だ。

“演出家”の仕事にも力を入れていきたい

松本さんは今後“演出家”として裏方の仕事にも力を入れていきたいそうです。そのために、多種多様な経験を積むことが、糧になると考えたのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 一方で“表舞台”での大仕事も控えており、

「野田秀樹さん演出の舞台『正三角関係』に出演することが決まっています」(前出・スポーツ紙記者)

 13年ぶりの舞台だが、野田が関わる作品には、過去にも挑戦している。2006年に上演された野田作・蜷川幸雄さん演出の『白夜の女騎士』で、松本が主演を務めたのだ。

「“演出家MJ”が、演劇界の巨匠である2人の天才から影響を受けている部分は大きいと思います」(前出・芸能プロ関係者、以下同)

 いったい、どういうことか。

舞台を「つまらない」と思う時もある

YouTuber・POCのナツのインスタグラムに登場した松本潤(右)

「松本さんは、蜷川さんの演出について2006年には“明確なビジョンがある”と感じたそうですが、2012年には“即興的だけど正確”だと話していました。この変化を感じ取れたのも“演出家目線”で学んでいたからこそでしょう」

 また、観劇した野田や蜷川さんの作品について、

《正直に言うと、舞台を見ていて「つまらない」と思う時もある。でも、つまらないのは自分のせいじゃないかと思わせるすごさがある》(『トップステージ』2006年5月号)

 と話していた松本。

「そのぶん、自分の考え方の浅さを反省して、その先にある何かを深く追究したくなるんだとか。また、松本さんは吸収したことを“自分ならどう表現できるか”と考える癖があるそうです。野田さんや蜷川さんから感じ取ったことに加えて、法人登記にあるような幅広い事業にも足を踏み入れることが、希代の演出家への第一歩かもしれませんね」(前出・芸能プロ関係者)

 演劇界でも“嵐”を巻き起こす!