“人種差別的だ”として大炎上しているMrs. GREEN APPLEの新曲『コロンブス』のMV。西洋風の衣装を着たメンバーが、類人猿に人力車を引かせたりする内容に、《植民地主義を肯定しているように見える》《奴隷制を思い起こさせる》と批判が殺到していた。そんな中で、ネット上で囁かれているのが“関係者による陰謀”説だ。
関係者にも火の粉
一部コメントでは
《ここまでヤバすぎるMVって普通考えられない。関係者全員でミセスを社会的に抹殺しようとしてるのでは》
《このレベルのアーティストになったら、MVにもかなりの人数が関わってるはず。誰も気づかなかったなんてあり得る?》
《関係者がわざと炎上させようとしたと言われれば納得するくらいにひどい炎上》
と、関係者の危機管理能力のなさに疑問の声が続出している。
「『コロンブス』は、元々はコカ・コーラのキャンペーンソングとして書き下ろされた楽曲でした。しかし、今回の問題を受けてMVの公開がストップ。コカ・コーラも、同曲を使用した広告素材の放映を停止しています。関係者の陰謀という説はさすがに行き過ぎだと思いますが、実際にMrs. GREEN APPLEに対するダメージは大きいですよね」(音楽ライター)
謝罪コメントを発表
この騒動を受けて、ボーカルの大森元貴は公式サイトで謝罪コメントを発表。《決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでした》としながらも、《意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です》など素直に落ち度を認めている。
大森の誠実な対応に、《しっかり逃げずに対応して素晴らしい》《コメントが好感を持てる》との評判も。一方で、《アーティストだけに声明を出させるんじゃなくて、制作陣や会社側も説明すべき問題では》との指摘もあるようだ。
「制作陣や関係者の責任ももちろんありますが、大森さんは、今回のMVの『プランニングディレクター』も務めています。そのため、実際には大森さん本人の意思や意見もMVにはかなり反映されているはず。だからこそ、責任を感じてしっかり正面から謝罪できたのかもしれませんね」(前出・音楽ライター)
昨年末の『第74回NHK紅白歌合戦』にも出演し、国民的バンドに成長しようとした矢先の大トラブル。彼らにとっては大きな痛手となってしまったが、関係者含めしっかり反省して、また素晴らしい楽曲・MVをリスナーに届けてほしい。