6月5日、産経児童出版文化賞の贈賞式に出席された佳子さま

「将来、愛子さまと佳子さまの序列が逆転する可能性が浮上しています。それにより、“皇室内における悲劇”が起こるかもしれません」(皇室ジャーナリスト)

 6月10日、秋篠宮ご一家はお住まいで、ルクセンブルクのギヨーム皇太子を迎えられた。

佳子さまと悠仁さまも同席

'22年11月、笑顔で雅楽演奏会をご鑑賞された愛子さまと佳子さま

「ご夫妻のみならず、佳子さまと悠仁さまも同席されました。夕食会では、通訳を介さず1時間半もの間、懇談されたことが話題に。しかし、ネット上では“英語が堪能なアピールはいらない”など、批判的な声が上がりました」(皇室担当記者)

 いまだ世間からの風当たりが強い秋篠宮家。そんな評判に抗うかのように、佳子さまは公務にいそしんでおられる。

 3月、佳子さまは“暮らしに役立つ発明品”が展示される『なるほど展』に赴かれた。佳子さまに自身の作品を説明した国方隆子さん(70)はこう振り返る。

「私は、手を拭いたときにタオル掛けからタオルが落ちないよう、シリコンのすべり止めをつけたタオル掛けを発明しました。作品を説明した際、実際にタオルを引っ張られた佳子さまは、動かないことに驚かれて“あっ!”と声を上げておられました。その日は朝が早かったにもかかわらず、作品について事前に調べてくださっていたことに感動いたしました」

 6月5日には、産経児童出版文化賞の贈賞式に出席された。その直前にはギリシャを公式訪問されており、多忙な日々を送られている。

「ギリシャには8日間ご滞在。1日で5つの予定が組まれる日もあるほどの強行日程となりました。中でも、パルテノン神殿を訪れた際のファッションが話題に。景観に合うロイヤルブルーの半袖ニットをお召しになっていたのですが、その価格は2990円と“超プチプラ”だったんです。佳子さま効果もあってか、現在は完売しています」(前出・皇室担当記者、以下同)

愛子さまもプチプラのお洋服

4月25日、武蔵野陵および武蔵野東陵を参拝された愛子さま

 いとこである天皇家の長女・愛子さまもプチプラのお洋服をお召しになっていた。

「昨年9月、愛子さまはご友人とお忍びで、都内の遊園地を訪問された際、ユニクロの定価3000円ほどのブラウスをお召しになっていました。その日以外にも、若者に人気なプチプラアイテムがそろうGUのお洋服を着用されるなどしています」

 佳子さまを実の姉のように慕う愛子さまは、以前から多くの影響を受けてきたという。

「中学時代の愛子さまは編み込みヘアがお気に入りでした。実はこれ、佳子さまをお手本にされたのだそう。最近では使用しているコスメについて、愛子さまが佳子さまにアドバイスを求めることもあるといいます。流行のプチプラアイテムをお召しになるのも、佳子さまの影響かもしれませんね」(宮内庁関係者、以下同)

 ふたりの親交は幼少のころから続いている。

「天皇ご一家は、お代替わりに伴い、'21年に皇居へとお住まいを移られましたが、それまでは赤坂御用地にお住まいでした。秋篠宮ご一家も、赤坂御用地にお住まいですから、数年前まで両家はご近所だったのです。当時の皇太子ご一家は時間に余裕があると、よく秋篠宮邸を訪問されており、その際、愛子さまは佳子さまとぬいぐるみやおもちゃで遊んでおられました」

 お住まいが離れた今も、仲の良さは変わらないようだ。

「今年の春、功績のあった人々を招待し、皇室の方々がねぎらいの言葉をかけられる『園遊会』に、愛子さまも初めて出席されました。皇族にとって大切な行事とあって、緊張される愛子さまに、佳子さまは常に気を配っておられたのです。歓談の順番が回ってくるのを待っている間、おふたりはガールズトークに花を咲かせていました」(前出・皇室担当記者、以下同)

 そんな“仲よしいとこ”の運命を変えうる重大な協議が進行していて─。

結婚後も皇室に残る可能性

秋篠宮さまが天皇に即位した場合

「現在、与野党では安定的な皇位継承のための議論が進んでいます。今国会会期中の合意形成には至らなかったものの、今後も協議が進んだ場合、愛子さまや佳子さまなどの女性皇族が、結婚後も皇室に残られる可能性が浮上します」

 そうなった場合、「将来的におふたりのお立場が逆転する可能性がある」と話すのは元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さん。

「皇族の序列は、そのときの天皇との関係で決まります。愛子内親王殿下は現在の天皇の子どもで、佳子内親王殿下は先帝の孫で現在の天皇の姪にあたりますので、愛子内親王殿下が序列は上になります。しかし、お代替わりによって秋篠宮殿下が天皇になられた場合、佳子内親王殿下が天皇の子どもとなり、先帝の子どもである愛子内親王殿下より序列は上になります。悠仁親王殿下が天皇になられた場合も、佳子内親王殿下のほうが天皇に近いため序列は変わりません」(山下さん、以下同)

 明治以降、今の陛下までの5代すべて実子の直系男子が皇位を継承してきた。天皇家が秋篠宮家に移った場合、約100年ぶりの大変革となる。

「秋篠宮殿下が皇位に就かれた段階で、天皇家の本家は、いわば分家である秋篠宮家に移ります。民間でも分家は、本家を存続させていくための役割がありますが、分家が本家になるということはないでしょう。本家に後継者がいない場合、分家などから養子をとることで家を存続させていくことはよくあることですが、皇室の場合、1889年に制定された『皇室典範』で、皇位継承順位などの序列の秩序を安定化させるため、天皇や皇族が養子をとることを禁止しました。現在の皇室典範もそれを踏襲しており、養子は認められていません」

 おふたりの序列の入れ替わりは、皇室の未来に大きな影響をもたらすそうで、

「愛子さまの国民からの人気は圧倒的で、“愛子さまを天皇に”との国民の声は今なお上がり続けています。一方、秋篠宮家は子さんの結婚騒動以降、世間からの風当たりは強く、少しでも落ち度があれば批判される状況。そんな中、佳子さまが愛子さまよりも上のお立場になることを国民は受け入れられず、秋篠宮家へのさらなるバッシングを招く可能性もあります。さらに、皇室に対する尊敬の念が国民から失われてしまう可能性すらありうると思います」(前出・皇室ジャーナリスト)

 姉妹のような関係が悠久であることを願うばかりだ。

山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている