連日のように、その活躍ぶりが報道されている大谷翔平。そんな彼が注目している人物がいると、一部で話題になっている。
「それがデニス・カスンバさんという東アフリカに位置する国・ウガンダ在住の野球選手です。大谷選手のインスタグラムは800万人以上のフォロワーがいますが、大谷選手自身がフォローしているのは220人ほどです。そのほとんどが日本ハムや侍ジャパン、昨年まで所属していたエンゼルス、ドジャースなどでのチームメート、他競技のアスリートなどですが、その中にカスンバさんのアカウントもフォローされているんです」(スポーツ紙記者、以下同)
“ネックレスをよくしている”
メジャーリーグを目指しているカスンバだが、ウガンダは野球が盛んではなく、国としても貧しいため、練習器具も整っていない。
「カスンバ選手はインスタグラムに独特な練習の様子を投稿しています。雨が降る中で石を投げたり、バーベルにレンガをくくりつけてトレーニングをするなど、まるで昭和の野球漫画のようです」
大谷に憧れているというカスンバに話を聞いてみた。
「ショウヘイさんを見て、規律を守ること、チームメートやコーチを愛すること、努力し続けることの大切さなど、多くのことを学んだよ。ショウヘイさんが私のロールモデルなんです」
カスンバのポジションはキャッチャー。野球選手としての夢は?
「メジャーリーグ史上最高の選手であるショウヘイさんとプレーしたいです。キャッチャーとして、ショウヘイさんが投げた球を捕ることが私の大きな夢です」
アフリカまでその名をとどろかせ、影響を与えている大谷。野球以外の部分でも視線を集めることが多い。
イベントや球場入りする姿がSNSに投稿されると、大谷の私服が注目される。
「最近では“ネックレスをよくしている”とファンの間で話題になっています。《結婚指輪を通しているのかな》《真美子さんとおそろいなのかな》と真美子夫人の影響と考える人も多いです」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
大谷の私服にファンからは《おしゃれ》という声も上がるが、かつてはまるで違っていた。
「日本ハム時代の大谷選手はファッションに無頓着で、お兄さんやお姉さんに服を送ってもらっていたと聞いたことがあります。2018年にエンゼルスに移籍しても、当時のチームメートのマイク・トラウト選手が、いちばんファッションセンスのない人として大谷選手の名前をあげ、“遠征に行くと、2日連続で同じシャツを着ていることがある”と暴露されていました」
プロが見るファッション嗜好の変化
では、大谷は本当におしゃれになったのだろうか。スタイリストの矢部義浩さんに時代ごとのチェックをしてもらった。
「193cmと高身長でスタイル抜群の大谷選手は、何を着てもカッコいい。時代とともにちゃんとおしゃれになっています。規格外の高身長ですから、大谷選手にはアメリカのほうが選べるお洋服が多くて、おしゃれができています。服はサイズも非常に大事ですからね」
年齢を重ねるごとにおしゃれになったというが、花巻東高校を卒業してすぐに入団した日本ハム時代はどうだったのか。
ファッションジャーナリストの高はし賀子さんに、日本ハム時代の大谷のコーディネートについて解説してもらうと……。
「日ハム時代の大谷選手は、コンサバ系の服をよく好んで着ていました。こういったスタイルを好む人は“きちんとした自分を評価されたい”という思考が強いのではないかと考えられます。まずは野球でのプレーを認めてもらうべき、という雰囲気も感じますね」
アメリカに渡った直後のエンゼルス時代。チームメートからはセンスがないと酷評されたこともあったが、専門家から見るとどうなのか。
「アメリカはイメージ戦略を大切にする国で、日本以上に見た目もプレーと同じようにしっかり評価される厳しい世界です。大谷選手も日本にいた時より、自身のイメージ戦略を考え、年齢的にもきちんとしたプロ野球選手として磨かれてきた、という印象を受けるスタイルが多いです。プロスポーツ選手らしいコーディネートになったと感じます」(高はしさん)
矢部さんも渡米後のファッションには“大谷らしいさわやかさ”があると高く評価をする。
「カジュアルなアイテムにレザーベルトとレザーシューズを合わせているから“カチッと感”もあり、きれいめなコーディネートでさわやかな好青年という感じ」
結婚を境に“LA風ミニマルスタイル”
真美子夫人というパートナーもできた今年。ファッションもさらに洗練され、おしゃれになってきたようだ。
「白Tシャツと黒スキニーパンツは王道コーデ!さわやかでとても良いです。ニューバランスのロゴもさりげなく小さく入っていて、おしゃれ度がアップしている」(矢部さん)
世界的なトレンドにも詳しい高はしさんも、この大谷のコーディネートには感心する。
「大きめのTシャツにワンポイントが入っているのは、今のトレンドを組み入れている軽やかさがあります。背負っているバックパックもバランスよく取り入れられて、大人なLA風ミニマルスタイルになっています」
今年に入ってからのファッションの変化には、やはり“あの人”の影響があるのではないかと、高はしさんは予想する。
「結婚して、日本人特有のシンプルなミニマルコーデを意識していることから、奥さまの影響が大きいのではないかと推察できます」
モデル経験もある真美子夫人は、おしゃれ指南者として申し分なさそうだ。
「真美子さんはファッション誌『Safari』で特集されたり、兄が経営するアパレルブランドではモデルとして登場しています。現役のバスケ選手だったころは、コンプレックスに感じている部分をどうやったら隠せるかなど、おしゃれに気を使っていました。大谷選手にも、女性目線やアスリート目線でファッションのアドバイスをしている可能性は十分ありますね」(真美子夫人の知人)
大谷の様変わりぶりには、真美子夫人のエレガントな手腕があった!?