毎日が“SHOW-TIME”。大谷翔平の快進撃が止まらない。
「ドジャースに移籍しても絶好調。今年は二刀流を封印して打撃に専念し、6月13日には2試合連続となる17号ホームランを放ちました。私生活では結婚して、ロサンゼルスに日本円で約12億円の豪邸を購入。やることなすこと規格外で、日米両国で大フィーバーになっています」(スポーツ紙記者、以下同)
“大谷フィーバー”の現在地
投打で好成績を残すだけでなく、こんな“珍記録”も。
「昨年8月に特大ファウルで破壊した電光掲示板パネルがオークションにかけられ、7010ドルで落札。当時の日本円で約102万円です。ビール会社のクアーズはファウル直撃破壊記念缶を発売し、すぐに完売しました」
“大谷フィーバー”は、さまざまなジャンルに波及。大谷が手にするものにことごとく注目が集まるように。5月に大谷がインスタでブルーの南部鉄瓶と湯呑みを紹介すると、大谷の地元・岩手県にある製造元の工房『及富』に注文が殺到した。
「全国各地から同じものを買いたいという人たちが訪れています。海外からはネットでの反響がございます。現在は予約で受け付けており、約1年待ちの状況です」(『及富』の担当者、以下同)
1年も待てないということで、別の品を購入していく人もいるという。
「大谷選手の地元ですから、私たちも昔から彼を応援していますが、彼の影響で全世界からこんなにも注目を浴びることになるとは驚きました。だいぶ、てんてこ舞いになりましたよ(笑)」
伊藤園と契約して『お〜いお茶グローバルアンバサダー』に就任した大谷。5月31日から同じく岩手県のJR盛岡駅を皮切りに、国内82か所とニューヨークなど海外6か所で“屋外広告ジャック”を展開している。
「東北地区では1店舗あたり前年比25・5%も販売数量が増えました。今回のような全国的なキャンペーンの影響から、一部の地域で販売数が急激に伸びることはあまりないので、驚いています」(伊藤園の広報担当者、以下同)
大谷のアンバサダー就任を記念して発売されたのが、限定のプレミアム商品である瓶の『お~いお茶』。『めがみ(MEGAMI)』と『せいめい(SEIMEI)』という2種類で、いずれも1本3240円が即完売。
「『瓶お~いお茶』を大谷選手の元にお送りすると報告した公式SNSの投稿から2、3日で売り切れに。商品の販売ページを見たら売り切れていたというお客様からの声もあったので、少しお時間をいただきましたが、再販を開始することになりました」
相次ぐ“完売&品切れ”
寝具メーカーの西川は、日本ハム時代の2017年から大谷と“睡眠コンディショニングサポート契約”を締結。2022年4月に発売したマットレスの大谷翔平選手モデル『エアーポータブル』は、現在オンラインショップで品切れ中。
「大谷選手モデルは、入荷してもすぐに完売。限定モデルの中でも異例の速さで売り切れます。再入荷待ちの登録をしてくださっている方も多いですね」(西川の広報担当者、以下同)
大谷自身が愛用しているマットレス『エアーSX』はシングルで17万6000円、ダブルは24万2000円。
「『エアーSX』は、昨年3月から現在までが前年比165%。WBC優勝以降、さらに注目された商品ですが、オーダー枕と一緒に“大谷セット”として購入される方が今でもいらっしゃいます。現在も一部欠品している商品もあり、お待ちいただいているお客様が多くいる状況です」
コーセーも大谷を広告モデルに起用。美容液『リポソーム アドバンスト リペアセラム』で、広告ビジュアルに登場している。2023年3月に行われたキャンペーン初日には販売個数が通常時の約20倍になるほどの大反響だった。
「昨年と比べて、最近は落ち着いていましたが、4月に表参道でポップアップストアをオープンすると、また売り上げが伸びてきました。『コスメデコルテ』というブランド名や商品を知らなくても“あの大谷選手が使っている紫のやつだよね”というお声をいただく機会が増えました」(コーセーの広報担当者)
2023年12月に行われたドジャース入団会見では、大谷がつけていた腕時計に世界の目が注がれた。
「グランドセイコーの『SBGM221』というモデルで、63万8000円という販売価格です。ドジャースとの契約金が10年で約1千億円だと思えば質素な印象を受けますね。話題になって半年たった今でも、オンラインストアでは売り切れになっています」(前出・スポーツ紙記者)
セイコーは大谷をイメージキャラクターに起用していて、コラボレーションモデルも多数発売している。
「『プロスペックス』というスポーツウオッチブランドでは、“限界への挑戦”“弛まぬ努力による常なる前進”という精神が大谷選手の姿勢と重なり、ブランドの認知度アップに計り知れない影響をもたらしてくれています。ドジャースの入団会見の際には、ホームページにいつもの約1・5倍のアクセスがありました」(セイコーの広報担当者)
広告契約ナシでも効果大
広告契約を結んだわけではないが、大谷の影響力で売り上げを伸ばしたのが明治のグミ『ポイフル』。
「エンゼルス時代、大谷選手が日本のお菓子をチームメートに配っていました。特に人気なのが『ポイフル』。2023年のオールスターゲーム前、レッドカーペットショーでインタビュアーを務めた13歳の少女から『ポイフル』を手渡されて話題になりました」(前出・スポーツ紙記者)
このシーンがメディアで流れると、日本にも影響が。
「テレビ放映の翌日から大反響。SNSでも《大谷選手の真似してポイフルを買った》という投稿が多くアップされていましたね。改めて大谷選手の影響力の大きさ、偉大さに驚いております」(明治の広報担当者)
公式の大谷グッズは、もちろん大人気。札幌のメジャーリーグ専門店では、期間限定ストアが好評で、延長して営業中。
「3月のオープン初日2日間はすごい行列でした。同じ商品の複数購入や、220万円の値札が付けられたエンゼルス時代のサイン入りユニフォームを購入した人もいましたよ」(大谷ファンの20代男性)
ファンにとっては安い買い物なのかもしれないが、かつて話題になったこんな可愛らしい大谷グッズもオススメだ。
「日本ハム時代の2017年に、大谷選手が『マイメロディ』のリュックを背負って登場したことが話題になりました。投手陣の最年少が全投手分の飲料水をリュックに詰め込んで持つのがチームのルール。背負っていた商品はすでに生産終了になっていますが、フリマサイトでは3万円以上の値段で取引されています」(前出・スポーツ紙記者)
大きな反響を巻き起こす、次なる“大谷フィーバー”は、はたして?