芳根京子

《あんな気持ち悪いCM久々に見た 芳根京子かわいそう》

「おつかれ生です。」でおなじみのアサヒビールの『アサヒ生ビール』(通称マルエフ)。

「キャッチフレーズが受けており、アサヒビールは『「日本のみなさん、おつかれ生です。」キャンペーン』や派生のプロジェクトなど、近年広く広告展開し、激推し中です」(広告代理店社員)

 “父の日限定”新CMとして「お父さん、おつかれ生です。」編が6月1日より放送された。出演は現在、「おつかれ生です。」のその他のシリーズでも起用されている芳根京子(27)。

“ぬくもりのある世界観

「お父さぁん、いよいよ父の日だね」

 そう語りながら、ビール缶に何やらペンでメッセージを書く芳根。

「今日はお父さんにプレゼントがありまぁ~す」

「じゃーん。フフッ! ここ、ここに注目して!」

 終始甘い声の芳根は、“お父さん目線”のカメラに向かって、ビール缶に書いた“おつかれ生です”という部分を指さす。アサヒビールの公式サイトによれば、《日頃の感謝の言葉を伝える様子を描くことで、“ぬくもりのある世界観”を演出しています》だという。

「“ぬくもりのある世界観”といいますが、父と娘の距離感は物理的にも近く、また甘い、恋人に対してのような声も合わせて、心理的にも距離感が近すぎるようにも見えます。

 残念ながらCMの制作者が思い描いたような“ぬくもり”には映らず、批判的な声が多数上がっていますね」(前出・広告代理店社員)

嫌悪感の原因は?

《あの「全お父さんの夢」みたいなCMマジで気持ち悪い。あのベタベタした話し方とか芳根さんに何させてんだよ!》

《芳根さんが悪いわけじゃなくて、あれを制作した側が気持ち悪い》

《お父さんに対してあんなにデレデレした話し方しないし 願望を押し付けるな!》

《オッサンのためのオッサンが作ったCMって感じ》

《こういう娘がいいんだよな~って思っているのが透けて見える》

「おつかれ生です」CMに出演する芳根京子(YouTube『アサヒグループ公式』チャンネルより)

「成人した娘と父という関係性が、非常にウエットというか、娘側が過剰に好いているように見せる演出となっているので、そこに嫌悪感を持つ人が多いようですね」(前出・広告代理店社員、以下同)

 ディレクターや演出など、CM制作チームの中心は確かに男性ばかりであった。

「一方で親目線で“こんなかわいい子が娘だったら……”といった声はほとんど見られないので、男性側にもウケていないのではないかと思います。さすがにこんな都合のいい願望を抱く人も少なくなっているということなんでしょうか。

 ウケていると制作側が信じているキャッチフレーズを用いて、制作側の願望を乗せた結果、総スカンを食らってしまったという形かと」

 日頃の感謝を伝える親子関係は素晴らしい。ただ、一般的には大人の親子関係はもっと“ドライ”では?