左から杏、雨宮塔子、中村江里子

 7月26日のオリンピック開幕日に向け、急ピッチで準備が進むパリ。

「地下鉄に乗ると、英語の会話を耳にすることが多くなりました。外国からの観光客は確実に増えています。セーヌ川を中心に、パリ市内のモニュメント近くに造られたオリンピック競技施設には、簡易観客席が組み立てられています」(パリ在住の日本人コーディネーター)

パリ在住芸能人の暮らしは

 100年ぶりのオリンピックということで世界中から注目され、人も集まるパリ。もともと日本人にも人気の街で、女優の(38)や、フリーアナウンサーの雨宮塔子(53)や中村江里子(55)など、移住しているタレントも多い。しかし超円安の現在、パリで生活していけるのだろうか? それぞれの仕事ぶりを覗いてみると─。

「2年前に杏さんはパリに移住しましたが、仕事のベースは日本。日本とフランスを行き来しています」(スポーツ紙記者、以下同)

 4年前に元夫・東出昌大の不倫が原因で離婚。子ども3人の親権を彼女が取得し、慰謝料は請求せずに東出が養育費を支払うことで決着したと報じられたが……、

「子ども1人につき1万円、1か月に計3万円の養育費を東出さんが提示したとか。さすがにそれだけでは生活していけないので、杏さんも仕事の量を減らすことはできないでしょう。そんな生活で疲れもたまったのか、日本で極秘の検査入院をしたとも伝えられました

いちばん厳しいのは「住宅事情」

 シングルマザーとして、東京への“出稼ぎ稼業”と母親業の両立に苦労している様子。同じくシングルマザーの雨宮は、

「現在はパリを中心に活動しています。'16年から3年間、『news23』のキャスターを務めていましたが、今はレギュラー番組を持っていません。特番などに時折出演しますが、テレビの仕事よりエッセイストとしての活動のほうがメインのようですね。パリ在住を生かして、ミセス向けのファッション誌などで現地の情報を発信しています」

 実際、パリで日本人が生活するのは難しいことなのか? 前出のコーディネーターはこう話す。

「いちばん厳しいのは、住宅事情です。外国人にアパートを貸す場合、最低収入額の条件と保証人をつけないと借りることができない場合がほとんど。

 有色人種を避ける大家さんも多いですが、日本人には比較的貸してくれやすいかな」

※写真はイメージです

 そして、生活費については、

「インフレ率は低めで安定していて、以前と比べて物価は若干上がっているかな、という感じです。日本人がフランスの物価を高いと感じるのは、超円安だからでしょう。フランスは原発を稼働させているので、電力は安定していますが、なぜか電気料金はやたら高くなっています」

 経済基盤が日本で、住むのはパリ、というのがいちばんキツいということ。

 そうなると同じパリ在住でも、フランス人の実業家と結婚した中村のように、経済基盤もパリといった人が“勝ち組”ということのようだ。インスタでも仕事ではなく、街中でのキメポーズや“パリピ”のように毎日を楽しむカットをアップ。

 憧れのパリ暮らしも、出稼ぎ稼業の人間には優しくないようで……。