モテ男で名高い歌舞伎役者・中村七之助(41)の熱愛が報じられた。お相手は30代前半の“京都ナンバーワン芸妓”。昔から、梨園や政治家ら大物有名人との交際報道はよく聞くが、庶民にはなんだか謎めいた存在の“芸妓さん”って、いったい?
カリスマ添乗員が解説
「東京など関東地方では主に“芸者”と呼ばれる方々のこと。京都をはじめとした関西地方では芸妓と書いて“げいこ”と読みます。芸者さんは粋なイメージがありますけど、京都の芸妓さんや舞妓さんは特別! “はんなり、上品”な存在ですね」
そう教えてくれたのは、京都府文化観光大使でカリスマ添乗員の平田進也さんだ。自ら“芸妓・冷奴(ひややっこ)”を名乗って芸妓風衣装を身にまとい(!)、添乗員として京都の“お座敷遊びバスツアー”を仕立てたことも。
「基本的に“一見さんお断り”なのが京都・花街の常識。紹介者がいないとお茶屋遊びはなかなかできないので、人気のツアーになりました」(平田さん、以下同)
最近では訪日観光客のオーバーツーリズム(観光公害)の影響から、花街・祇園の私道が“撮影、通行禁止”の看板を出す事態もあった。お茶屋遊びどころか、道行く姿をそっと写真に収めることもできず、これまで以上に芸妓さんや舞妓さんを遠い存在に感じてしまいそうだが……。
「“五花街”と呼ばれる祇園甲部、祇園東、先斗町、宮川町、上七軒……これらの花街それぞれにある“をどり”の公演は、動く芸妓さんを見られる絶好の機会ですよ!」
気になる予算は
有名な『都をどり』(祇園甲部)や『北野をどり』(上七軒)などは春に、『祇園をどり』(祇園東)などは秋に開催されており、美しい伝統芸能を堪能するならうってつけ。また“もっと身近に芸舞妓さんを感じたい!”という人々にこれからの季節、オススメなのはこちらだ。
「芸舞妓さんたちがいるビアガーデンです。五花街でもっとも歴史のある上七軒の歌舞練場が、7月から9月の間だけビアガーデンになる。期間中は芸舞妓さんたちがおそろいの浴衣姿でご挨拶に来てくれるんですよ」(平田さん)
料金も1人あたり数千円からと大変カジュアルで、ビギナーにはありがたい。
「ビアガーデンのご挨拶では芸舞妓にとっての名刺である“千社札”もお配りしています。これは福が舞い込む縁起物といわれております」
とは、上七軒の元芸妓で、現在は置き屋を営む、勝ふみさん。京都・花街の発祥の地として名高い上七軒でのお茶屋遊びは本来“一見さんお断り”の紹介制で、予算は1人数万円より。紹介者の信用(ツケ)で、お花代(芸舞妓に対しての料金)、飲食代、ご祝儀などを後日まとめて請求するという伝統的スタイルを守っているとか。むむむ。となれば庶民はビアガーデン以外、手も足も出ない!?
「もし本物の芸舞妓に会うチャンスがなかったら、ご自身でなりきる変身体験もオススメです。着付けからヘアメイク、ポーズ指導までしてもらえば、京都のいい思い出になりますよ」(勝ふみさん)
会いたい人も変身したい人も、京都へおこしやす!