6月20日、日本テレビが8月31日と9月1日に放送予定の『24時間テレビ47』のテーマを発表。今年のテーマは「愛は地球を救うのか?」で、総合司会をフリーアナウンサーの羽鳥慎一と同局の水卜麻美アナウンサーが務める。
《どの面下げて》
1978年に放送が始まった24時間テレビは、これまで半世紀近くもの間「愛は地球を救う」をテーマに放送を続けてきた。ところが、2023年11月に寄付金の着服問題が発覚したことを受け、“チャリティーの本質を見直す”ために今回のテーマにしたのだという。
20日に放送された『ZIP!』では、水卜アナが着服問題を説明し、「皆様からの信頼を裏切ってしまう行為です。改めて心よりお詫びいたします」と謝罪の言葉を述べた。
「今年の24時間テレビは寄付金の着服事件以外にも、メインパーソナリティーの問題もあって例年より準備が進んでいません。近年は毎年旧ジャニーズ事務所のタレントが務めてきましたが、性加害問題が尾を引き、今年も引き続き起用できるかは微妙なところ。それゆえ誰を起用するのか、そもそもメインパーソナリティーという立場は必要なのか、という点から始めなければならなかった。ちなみに昨年は4月半ばにメインパーソナリティーとテーマが発表されていました」(制作会社関係者)
遅れながらも着々と放送に向けた準備は進んでいるが、視聴者の反応は厳しい。
《どの面下げて慈善番組を放送するんだ》
《無理矢理理由を付けてやりたいだけ》
《チャリティ活動もどきに何の意味があるのか、視聴者は何年も前から呆れている》
などと、ネット上には痛烈な言葉が並んでいる。
さらに、『ZIP!』で水卜アナに謝罪をさせたことにも疑問を抱いており、
《何故、日テレの社長達は自分で謝罪しないのか?》
《水卜アナが1人で謝る意味がわからない》
《アナウンサーに謝罪させるのに違和感がある。経営陣が画面で謝罪するのが妥当》
という声も多く見受けられた。
相次ぐ日テレの不祥事
「番組を中止にすべきという声が高まっていた状況のなか、引き続き放送することを決めたのであれば、経営陣が自らの口で説明すべきというのは自然な理屈でしょう。ましてや、最近の日テレは“不祥事”続きで会社の対応も後手後手に回っている印象。このままでは24時間テレビを放送することが、日テレに対する世間のさらなるイメージダウンにつながる可能性すらあります」(ワイドショースタッフ、以下同)
直近の日本テレビの不祥事といえば『セクシー田中さん』問題だろう。原作者の芦原妃名子さんが亡くなった問題で、責任を問われた日本テレビは5月31日に報告書を発表した。しかし、その内容を巡って“当事者意識に欠ける”と世間から猛批判に晒された。
また、メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平の件もある。大谷の自宅に関する報道を巡り、『現代ビジネス』は日本テレビとフジテレビがドジャースから“出禁処分”を受けたと報じた。
「番組内容に不適切な点があったり、社員が罪を犯したりと、テレビ局も会社ですからさまざまな経営トラブルに見舞われることはあります。ですが日テレの場合は、テレビ局としての資質を問われるような不祥事を相次いで起こしていると言っても過言ではない。しかも、『セクシー田中さん』の報告書を公表するにあたって記者会見の生中継はなく、大谷選手からの出禁についても会社からのコメントはありませんでした。これでは視聴者の信頼を回復するのは難しいと言わざるを得ません」
日本テレビの受難はまだまだ続く……。