6月12日、韓国の人気グループ『BTS』のジンが1年半の兵役を終えて除隊。軍の施設には、兵役中のRM、V、ジミン、ジョングク、J―HOPEが駆けつけた。
「グループは2022年6月から活動休止中で、その後メンバー全員が入隊しました。この日は最年長・ジンの除隊に合わせて、メンバーは休暇を申請したようです」(韓流雑誌ライター、以下同)
このとき、サックスを演奏してジンの除隊を祝福したのが、リーダーのRMだった。
「RMは“BTSの頭脳”といわれ、英語や日本語も堪能。2018年には国連本部で6分間にわたって英語で“過去の失敗と自分を愛すること”についてスピーチしました」
5月24日にはセカンドソロアルバムを発売し、米国“ビルボード200”で5位を記録。そのリード曲『LOST!』のPVが公開中。
「“LOST”とは“道に迷う”ということ。PVは、TVショーでこの曲を歌唱することになったRMが、迷路のような放送局をさまよい、なんとか脱出するもステージは終わっていた……、というストーリーです」
PVでRMと共演した俳優に話を聞いた
PVでTVショーの司会者を演じているのが、インド系イギリス人俳優のタズ・シン。出演した経緯を聞いてみると、
「昨年9月にオーディションがあって、合格してからRMのPVだと知らされました。BTSと共演できるなんて夢のようでしたね。翌月の撮影地にもビックリしました」
タズはロンドンでオーディションを受けて、翌月の撮影地に指定された場所は、東欧の国・ルーマニアの首都ブカレスト。用意されたタクシーで現地のスタジオへ向かうと、いきなりサプライズが。
「RM本人が出迎えてくれて、握手をしてくれたんですよ。RMは僕の目を見て“この役はオーディションで勝ち残った君でなければならなかったんだ”って。うれしくて涙が出そうになり、私はやる気マンマンになりました」
スタッフは“チームRM”が総勢30人。そのほか映像関係者などが20人以上。俳優が数人で、合計60人以上が現地入り。
「TVショー司会者役の僕は、笑いながらハングル語で“この曲が大好き”とRMを紹介するのですが、監督からは何度もNGを出されました。笑い方が強すぎたり、弱すぎたり……。そのシーンだけで半日かかり、僕の顔は筋肉疲労でしばらくの間、頬がピクピクしていました」
わずか5分のPVに、このスケールと“こだわりっぷり”に驚いたが、RMからはさらなるサプライズが……。
差し入れで“ヴィーガン向け”の気遣いも
「毎日『ピザハット』の大きなピザ5箱と、たくさんのサンドイッチが届きました。RMの差し入れで、いくつかはヴィーガン向けになっている気の使いようでした。RMは出演者やスタッフをいつも気にかけていて、僕にも撮影中、何度も握手やグータッチをしてくれましたよ」
タズは昨年5月のカンヌ映画祭で日本の映画関係者にスカウトされて、同年12月から日本行きが決まっていた。
「そのことをRMに伝えたら、チームRMの日本人スタッフを紹介してくれました。僕はロンドンで開催された“ジャパン祭り”というイベントで熊本特産品の販売員をしたことがあるのですが、チームRMにも熊本出身者が何人かいて、自然とみんなと打ち解けることができましたよ」
BTSはメンバー全員が除隊する予定の来年6月以降に復活が予定されている。
「昨年のインタビューでRMは“こんなに違う7人がどうして一つに団結できたんだろうと思うことがあります。ソロ活動とそれぞれの成長がBTSをより素敵な場所に導くと信じています”と語っています。活動を再開したら、きっと生まれ変わったBTSが見られるでしょうね」(前出・韓流雑誌ライター)
絆を深めた“ダイナマイト”なBTSが楽しみ!