16日、『ドレミファダンスコンサート』でポンポンを振られる佳子さま

 6月16日、佳子さまは東京体育館(東京都渋谷区)で行われた『ドレミファダンスコンサート』を鑑賞された。

民間のダンス大会に出場経験もある佳子さま

今年1月、『関東東海花の展覧会』をご覧になった秋篠宮ご夫妻と佳子さま

「障がい者と健常者が一緒にダンスを披露するコンサートです。佳子さまは'17年に紀子さまとご覧になって以降、たびたび足を運ばれており、今回は5回目のご出席となりました。お忍びで民間のダンス大会に出場されたこともある佳子さまは、このコンサートを、毎回楽しみにしておられるようです」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 この日は'04年のヒット曲、『マツケンサンバ2』のパフォーマンスに、会場は盛り上がった。

「佳子さまは両手に持たれたオレンジと白のポンポンを、『マツケンサンバ』のリズムに合わせて、しきりに振られていました。実は、昨年9月に行われた悠仁さまが通われている高校の文化祭でも、合唱のステージで『マツケンサンバ』が披露されたんです。パフォーマンスをご覧になっていた紀子さまは、音楽に合わせて肩を揺らし、終始ノリノリなご様子でした。親子で趣味嗜好が似ているのかもしれません」

 一方、おふたりの関係には暗雲が垂れ込めていた時期も。

「長女・眞子さんの結婚を巡って、おふたりの意見は分かれていました。紀子さまは当初、お相手である小室圭さんの人柄を絶賛していました。しかし、母・佳代さんの金銭トラブルを知った途端、結婚に反対の姿勢を示されるように。眞子さんの結婚を応援していた佳子さまは、母親の態度の豹変ぶりに不信感を抱かれたようです。それ以降、おふたりの会話は減り、不仲説が囁かれるようになりました」

イメージアップが狙い?

5月30日、ギリシャにて紀子さまのおさがりワンピースを着用される佳子さま(写真/共同通信社)

 しかし、最近は関係改善の兆しが見えていて、

「佳子さまは5月25日から6月1日まで、ギリシャを公式訪問され、そのご様子は日本でも連日報道されるなど、注目を集めました。そんな中、佳子さまは『日本・ギリシャ文化観光年』の記念行事に出席された際のスピーチで、“母が子どものころにギリシャ旅行をしたときの思い出話を聞いたことがあります”とお話しされたのです」

 雪解けの予兆は外見にも表れていると宮内庁関係者。

「同日、佳子さまが着用されていた杏色のワンピースは、紀子さまからのおさがり。この洋服は今年の春の園遊会でもお召しになっておられました。注目が集まる重要なお出ましの場で、紀子さまの話題を出されたり、おさがりのお洋服を着用されるのは“母との関係は良好”だと暗に訴えられているのかもしれません」

 突然の“雪解けアピール”は、近いとされる結婚に向けたイメージアップが狙いとも……。

「佳子さまのご結婚が近いことを裏付ける“独居騒動”から1年が経過しました。'22年、秋篠宮邸の改修工事が終了しましたが、佳子さまは新居に引っ越さず、仮住まい先として建てられた御仮寓所におひとりで残られていることを昨年6月に宮内庁が認めて、物議を醸しました。新居には佳子さまの私室が設けられていないようで、これについて秋篠宮さまが“結婚後、家を出ていくことを見越してのこと”という趣旨の説明をされたことで、佳子さまの結婚が近いと囁かれるようになりました」(皇室担当記者)

 しかし、一部報道では、結婚には消極的との見方も。

“絶交”のような形で結婚された眞子さん

'21年11月、圭さんと一緒に米国へ渡った眞子さん。羽田空港にて

「家族と“絶交”のような形で結婚された眞子さんは渡米後、実家からの支援を受けることもなく、ほとんど家から出ずに生活しているそう。そんなお姉さまの結婚生活をご覧になって、結婚に及び腰になられているとの報道もあります。

 しかし、ひとり暮らしはご結婚への布石としか思えませんし、眞子さんが結婚した年齢と同じ30歳を今年12月に迎えられるとあって、“やはり結婚に向け、動かれるのでは”との見方が有力です」(前出・宮内庁関係者)

 紀子さまとの仲の良さをアピールするようになった理由について、皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授はこう分析する。

「やはり結婚を意識されているからでしょう。結婚にあたり、ご実家である秋篠宮家と良好な関係でいることはとても重要なこととお考えなのだと拝察します。結婚して皇室を離れられたとしても、ご家族との関係が良好であれば、公私のあらゆる面で、皇嗣家の次女として特別な待遇を受けることが可能だからです」

 佳子さまが享受されるであろう“特別待遇”は具体的に3つあるという。

「まず1つは、菊栄親睦会の会員になれることです。これは皇族や旧皇族によって構成される親睦団体で、ご結婚により皇籍を離れた内親王や、その配偶者も入会の資格を持ちます。定期的に大会が行われており、天皇、皇后両陛下を含む皇族の方々や、会員とその家族が懇談する貴重な機会となります。眞子さんや圭さんも入会資格はありますが、ご家族と縁を切るような形で結婚されていますから、大会には顔を出しにくいでしょう」(小田部名誉教授、以下同)

 2つ目は、警衛面における待遇だという。

皇室を離脱されたとはいえ、身辺を狙われるリスクは一般人の比ではありません。日常での警備が必要になりますから、皇籍離脱後も皇族時代に警衛にあたっていた職員に、警護を続けてもらうことができるのです。

 3つ目は、公務で培った人脈を生かし、援助を受けることができるという点です

 そうした恩恵を受けるには、やはり「両親との雪解けが欠かせない」という。

「眞子さんのように、ご両親との関係が良好でない状態で、そうした待遇を受けた場合、特権的なものとして国民から非難を受ける可能性があります。だからこそ、ご両親との関係改善は必須なのです。また、佳子さまが皇籍離脱後も皇嗣家の次女として相応の待遇を得たいとお考えになり、そのために行動されることは、嫁ぎ先のお相手やそのご家族への配慮でもあり、礼儀ともなります」

 紀子さまとの軋轢解消は、やはり結婚への布石か─。

小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数